ミッシェル・オスロ監督、新作で声優を務める坂本真綾に太鼓判
2012年3月25日 18:40

[映画.com ニュース] 三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーが配給する、仏劇場版アニメ「夜のとばりの物語」の特別上映会が、東京国際アニメフェア2012の震災復興支援イベントの一環として3月25日開催され、来日したミッシェル・オスロ監督と日本語版の吹き替えを担当した声優の坂本真綾が舞台挨拶に立った。
「キリクと魔女」「アズールとアスマール」で知られるオスロ監督の新作は、異なる歴史や世界、文化の中で生きる少年少女の愛をテーマにした短編6編が、美しい色彩でつむがれる影絵アニメーション。オスロ監督は影絵の特徴を「シンプルで省略されていて、なおかつ力強い表現です」といい、「『アズールとアスマール』の後、軽やかな表現の作品を作りたいという欲求がありました。蝶々のように軽やかな短編を集めました」と解説した。
6つの作品ですべて違う役柄の声を演じ分けた坂本は「1本の映画でいろんな役をやらせていただき、難しいがやりがいがあった。それぞれの話の世界観がはっきり描かれているので、その空気が自然にそこに生きている人にさせてくれた」と振り返る。坂本の吹き替えを聞いたオスロ監督は「それぞれに違った衣装をまとったように登場されていると思います。非常に満足しています」と太鼓判を押した。
坂本は「色彩豊かでその美しさに目を見張ると思います。見えない部分を想像する楽しみがあり、想像力をかきたててくれる映画です」と作品をアピール。震災後1年を受けてオスロ監督は、「日本は個性豊かな国、以前よりも良い状況になると信じています」とエールを送った。
「夜のとばりの物語」は6月30日から新宿バルト9ほかで公開。
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