仲村トオル「ゴールが見えない」 えん罪記者役に強い葛藤
2012年3月15日 15:34

[映画.com ニュース] 俳優の仲村トオルが3月14日、都内で行われたWOWOW連続ドラマW「推定有罪」の初回完成披露試写会に、演出を手がける鈴木浩介監督とともに出席した。
DNA鑑定によって、12年間服役した幼女殺害犯の男が無罪だと判明。事件の当事者、記者、弁護士、刑事、被害者家族らの視点から、えん罪の罪深さを見つめる。記者役の仲村をはじめ、黒木瞳、ミムラ、本仮屋ユイカ、寺島進、陣内孝則、國村隼ら豪華な共演者が顔をそろえた。
仲村は同枠で放送され、好評を博した「空飛ぶタイヤ」に続く鈴木監督とのタッグに「また同じチームで仕事ができる安心感と同時に、あの作品を超えられるか不安もあった」。自らが書いた記事で“えん罪”事件の引き金を引いてしまう雑誌記者・加山を演じ「彼がどのように間違いをおかし、いかにその過ちを乗り越えたと言えるのか。演じながら、ゴールが見えない状態だったし、泣きごとに近いことも言ってしまった」と強い葛藤を明かした。
それでも「生きているなかで、どんなにつらく悲しいことがあっても、誰かに感動や喜びを与えたという記憶があれば、また明日も前を向いて生きていける。そんなことを感じてもらえる作品になった」と力強くアピール。鈴木監督は「非常に重いテーマを人間ドラマとしていかに描くかが課題。成長劇というよりは、それぞれの登場人物の心に何かが芽生え、それを加山がどう受け止めるかを描いている。幸い、仲村トオルさんと一緒に仕事できることで、人間ドラマの深さを味わっている」と手応えを感じていた。
「推定有罪」は、3月25日から毎週日曜午後10時に全5話で放送(第1話無料放送)。
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