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松竹、木下惠介生誕100年記念し新作製作 10月イン予定

2012年3月15日 18:04

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生誕100年プロジェクトが発足した木下惠介監督
生誕100年プロジェクトが発足した木下惠介監督
(C)松竹株式会社

[映画.com ニュース] 配給大手の松竹は3月15日、東京・築地の同社で「木下惠介生誕100年プロジェクト」の概要を発表した。木下監督が手がけた日本初のカラー映画「カルメン故郷に帰る」と「楢山節考」のデジタルリマスター化など、多岐にわたる事業展開を進めていきながら、木下監督に関する新作映画の製作も決定した。

同プロジェクトは松竹、木下監督の出生地である静岡・浜松、不朽の名作「二十四の瞳」の舞台となった香川・小豆島がタッグを組む、一映画監督の生誕事業としては初となる官民共同の試み。実行委員長を務める同社の迫本淳一社長は、「木下監督は常に弱者をはじめ全ての人に幸せになってもらいたいと願っていた、松竹の本流をいく監督。日本人の心を届けたい。松竹の精神をひとりでも多くの方に届けたい。その思いです」とプロジェクト発足に至った経緯を説明した。

詳細は何も決まっていないながら、新作映画はオリジナルストーリーになる見込み。当初は、木下監督が執筆した脚本で映画化が実現しなかった企画「戦場の固き約束」「女たちの戦場」の製作を検討したが、海外ロケによる合作にならざるをえず、予算の都合もあり断念した。その後、代表作のリメイク企画も検討されたが、脚本家の山田太一氏、実弟で映画音楽家の木下忠司氏らかつての木下組関係者全員が反対したという。

同社の大角正取締役は、「後の木下映画の世界観につながる、監督と母親とのエピソードといった原点を掘り下げていこうかという話も出ている」と語る。10月前後にクランクインし、来年4月の劇場公開を目指すという。

黒澤明監督と評価、人気を二分し、互いに尊敬しライバルとして親交を深めた木下監督は、「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」「楢山節考」「永遠の人」など名作を多く手がけている。今回のプロジェクトでは、木下惠介生誕100年記念特集上映が行われるほか、海外5大陸で開催される各国の映画祭での上映も決定。また、441本におよぶテレビドラマ「木下惠介劇場」「木下惠介アワー」が初めてDVDボックスとして発売される。浜松市、小豆島でも特別展やメモリアル上映会、ミュージカル公演などが行われる。

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