永遠の人

劇場公開日

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解説

「笛吹川」につづいて木下恵介が自から脚本執筆・監督、コンビの楠田浩之が撮影した、人間愛憎のものがたり。

1961年製作/107分/日本
原題:The Bitter Spirit
配給:松竹

ストーリー

◇第一章 昭和七年、上海事変たけなわのころ。阿蘇谷の大地主小清水平左衛門の小作人草二郎の娘さだ子には川南隆という親兄弟も許した恋人がいた。隆と、平左衛門の息子平兵衛は共に戦争に行っていたが、平兵衛は足に負傷、除隊となって帰ってきた。平兵衛の歓迎会の旬日後、平兵衛はさだ子を犯した。さだ子は川に身を投げたが、隆の兄力造に助けられた。やがて隆が凱旋してきた。事情を知った彼は、さだ子と村を出奔しようと決心したが、その当日、幸せになってくれと置手紙を残し行方をくらしました。◇第二章 昭和十九年。さだ子は平兵衛と結婚、栄一、守人、直子の三人の子をもうけていた。太平洋戦争も末期、隆も力造も応召していた。隆はすでに結婚、妻の友子は幼い息子豊と力造の家にいたが、平兵衛の申し出で小清水家に手伝いにいくことになった。隆を忘れないさだ子に苦しめられる平兵衛と、さだ子の面影を追う隆に傷つけられた友子。ある日、平兵衛は友子に挑んだ。さだ子は“ケダモノ”と面罵した。騒ぎの中で長いあいだ病床にふしていた平左衛門が死んだ。翌日、友子は暇をとり郷里へ帰った。◇第三章 昭和二十四年。隆は胸を冒されて帰ってきた。一方、さだ子が平兵衛に犯された時に姙った栄一は高校生になっていたが、ある日、自分の出生の秘密を知り、阿蘇の火口に投身自殺した。さだ子と平兵衛は、一そう憎み合うようになった。◇第四章 昭和三十五年。二十歳になる直子と二十五歳になる隆の息子豊は愛し合っていたが家の事情で結婚できない。さだ子は二人を大阪へ逃がしてやった。これを知って怒る平兵衛。そこへ巡査がきて、東京の大学に入っている次男の守人が安保反対デモに参加、逮捕状が出ていると報せにきた。その後へ守人から電話。さだ子は草千里まできた守人に会い金を渡して彼の逃走を助けた。草千里へ行く途中、さだ子はまた友子と会い、息子と会いたいという友子に大阪の居場所を教えた。◇第五章 昭和三十六年。隆は死の床についていた。直子と豊も生れたばかりの子を連れて駆けつけた。さだ子も来た。隆は死の間際に、平兵衛を苦しめていたのは逆に私だ、謝ってくれと、さだ子に告げた。さだ子は隆を安らかに送るため平兵衛を呼んでこようとした。平兵衛はさだ子の頼みをきかない。が、彼の心もやがて砕けた。三十年間、憎み、苦しんできた二人にようやく平和がおとずれた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第34回 アカデミー賞(1962年)

ノミネート

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.0 第1章:駆け落ちしなかった隆とさだ子。身分の差、小作人へのひどい...

kossyさん
2018年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 第1章:駆け落ちしなかった隆とさだ子。身分の差、小作人へのひどい扱い。仲代達矢が極悪人のように思えるほどだ。

 第2章:昭和19年、結婚して3人の子供。隆もとも子(音羽信子)という嫁をもらったが、思いを捨てきれない。鈴の音が聞こえたら義父の元へ介護に走らねばならないばかばかしさ。3人の過去を知ったとも子は実家へ帰ってしまう。

 第3章:昭和24年、息子・栄一は学校では暴れン坊。父が母を犯した際に出来た子供だと知ったためであった。そんな折、広島で療養中だった隆が戻ってくる。父には甘やかされたが母には辛く当たられていた栄一は家を飛び出して、阿蘇の火口を降りてゆく

 第4章:昭和35年、さだ子の娘・直子と隆の息子が駆け落ちした。28年前に二人ができなかったことを子供たちがやってのけたのだ。次男は全学連にて暴れまくり、逮捕状が出ていた。

 第5章:昭和36年、肺病の隆の命はあと僅か。駆け落ちした二人は赤ん坊を連れて戻ってきた。

 30年続いた愛憎劇。まるで復讐するために結婚したさだ子。千人塚というエピソードやほっぺをつねったシーンなど、印象に残る場面とともに高峰秀子の怨念にも似た心がドロドロ劇を盛り上げている。章立ての合間に流れるフラメンコのようなラテン系音楽がちょっとマイナスだが、単に笑えばいいのかもしれない。重厚な一大叙事詩。ラストには心を打ち解け、ようやく和解する二人が爽やかに映り、希望も持てるが、不幸な人が多すぎた・・・

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kossy

4.0作品中で、所々流れる物語の流れを説明する曲って言うか歌が印象的。 ...

2016年7月31日
Androidアプリから投稿

怖い

作品中で、所々流れる物語の流れを説明する曲って言うか歌が印象的。
「それはですなぁ~♪それはですなぁ~♪」が頭の中でヘビロテする凄い作品。

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もっもしー

4.5その辺のホラー映画なんか相手にならない程の恐ろしさ

2015年4月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

雄大な阿蘇の山並みを背景にして、30年に及ぶ男女の愛憎劇。

観ていて、人間とはこれ程まで《鬼》になれるモノなのか?と思う位に、体中に震えが来る。
その辺のホラー映画なんか全く相手にならない位の恐ろしさだ!

映画は1章から5章まで時代事に展開される。
とにかく主演の高峰秀子と仲代達矢の間で、延々と繰り返される罵り会いの凄まじさ。

♪それはですね。それはですね。♪

果てしもなく凄まじいです。

一見するとなだらかな稜線をしており、見る人の心を和やかにさせてくれる阿蘇の山並みだが、火口では絶えず噴煙が吹き上げている。
そんな30年に及ぶ夫婦間の罵り会いは、お互いに身内からも怨まれ続け、地域の住民達からも陰口を叩かれる。
果たしてその結末は…。

♪それはですね。それはですね。♪

各章の度に報われ無い自分の運命を呪い、時にはうずくまり。また時には走り回る高峰秀子。
それに被さるは大胆不敵なフラメンコの響き。
木下恵介監督の人間観察の凄さが光ります。

最後の纏め方もお見事!

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松井の天井直撃ホームラン
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