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陣内孝則、16年ぶり映画主演に感慨「頑張ってきて良かった」

2012年2月29日 18:00

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16年ぶりに主演を務めた陣内孝則
16年ぶりに主演を務めた陣内孝則

[映画.com ニュース] 映画「種まく旅人 みのりの茶」の完成披露試写会が2月29日、都内で行われ、主演の陣内孝則をはじめ田中麗奈吉沢悠柄本明塩屋俊監督が舞台挨拶に登壇。歌手の中村中も来場し、主題歌の「ずっと君を見ている」を生で熱唱した。

東京での仕事を辞めて祖父のいる大分を訪れたみのり(田中)が、風来坊として各地をめぐる金次郎(陣内)や地元の市役所職員・卓司(吉沢)らの助けを借りて、倒れた祖父の後を継いで、お茶作りに奮闘する姿を描く。

陣内にとっては16年ぶりの主演映画となるが「この16年、苦しかったです。何度も辞めようかと思ったけど、食うや食わずで頑張ってきて良かった。近々、『長かった栄光への道』という本を出そうと思います」と涙声で語り、笑いを誘った。今回は農林水産官僚という立場を隠して農業にいそしむ男という役どころだが、「みなさんご存知のように僕はトレンディ俳優だから土くさい映画はどうなんだろうと思いましたが、脱皮する気でやりました」と茶目っ気たっぷりに語った。

田中は、撮影前から無農薬の日本茶作りについて学び、実際に農作業も行ったが「やっていくうちに自分自身も元気をもらえるような気になりました」とニッコリ。陣内との思い出を聞かれると、「撮影の後にみんなを鍋に誘ってくださったりして楽しかったです」と和気あいあいとした現場の様子をうかがわせた。柄本は、みのりの祖父で茶農家の修造を演じたが「僕は本当は東京生まれ、東京育ちのシティボーイなんだけど、監督にはお百姓さんのように見えるらしい」と不満げで、客席を沸かせた。

種まく旅人 みのりの茶」は、3月17日から公開。

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