韓国女優キム・コッピ、日本映画で初の主演が決定!
2012年2月25日 08:00
[映画.com ニュース] 北海道・夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の特別プログラム&イベント部門で2月24日、「怪談新耳袋殴り込み<東海道編>」(青木勝紀監督)、「怪談新耳袋 異形」(井口昇監督)がワールドプレミア上映された。
同2作は、キングレコードの新レーベル“ホラー秘宝”に含まれる「怪談新耳袋」シリーズの新作。「怪談新耳袋殴り込み<東海道編>」は、中年のおっさんたちがガチンコで心霊スポットに潜入し、幽霊の姿をカメラに収める心霊ドキュメンタリー。「怪談新耳袋 異形」は、「おさよ」「赤いひと」「部屋替え」「和人形」のオムニバス形式で描かれる。
上映の前には、ホラー秘宝の仕掛け人である同社の山口幸彦プロデューサーが新しいジャパンレーベルの新作を発表した。タイトルは「クソ素晴らしいこの世界」で、主演はキム・コッピとしじみ。キム・コッピは、「息もできない」「恥ずかしくて」「いま、殺しにゆきます」などに出演する人気女優で、昨年の同映画祭に参加しているところを山口氏がひと目ぼれし「ぜひ彼女に映画に出てほしい!」と熱烈なラブコールを送り、新企画に至った。「ふだんはほんわかしているけれど、演じている時はぜんぜん違う。そのギャップはホラーに向いていると思った」と起用経緯を語った。共演のしじみは、山口氏が監督を務めた「僕のセックス」(同映画祭で26日に上映予定)の主演女優で「素晴らしい演技だったので、次の作品にも出てもらいたかった」と明かした。
撮影は3月末にロサンゼルスの田舎町でクランクインを予定。アメリカに留学中の韓国人学生をキム・コッピが、日本人学生をしじみが演じ、殺人鬼版「転校生」のようなストーリーになる予定。日本映画で初めて主演を務めるキム・コッピは、「光栄です! 本格的なホラー映画に出演するのは初めてですが、体を張って頑張ります!」と笑顔で語り、山口氏も「来年のゆうばり映画祭に間に合わせたい」と意気込んでいた。
第22回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、27日まで開催。