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窪塚洋介&豊田利晃監督、初タッグで得た強烈なインパクト

2012年2月22日 17:17

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窪塚洋介と豊田利晃監督がタッグを組んだ「モンスターズクラブ」
窪塚洋介と豊田利晃監督がタッグを組んだ「モンスターズクラブ」
(C)GEEK PICTURES.

[映画.com ニュース] 「ポルノスター」「青い春」「ナイン・ソウルズ」の青春3部作で知られる豊田利晃監督の最新作「モンスターズクラブ」が完成し、豊田監督と出演した窪塚洋介が、いち早くインタビューに応じた。

同作は、あらゆる機関や企業に爆弾を送りつけ、規制に縛られた日本社会のシステムを壊すことに生きる意味を見出す青年・良一が、いかにして爆弾魔になったのかを描いた衝撃作。18年間にわたり全米を震撼させ続けた爆弾魔、通称ユナボマーに興味を持った豊田監督が、4度目のタッグとなる瑛太を初めて主人公に据え、ユナボマーに基づいたオリジナルストーリーを作り上げた。

爆弾魔・良一(瑛太)の兄・ユキを演じる窪塚は、「いかにして人は生き延びるのか──」という人間の本質、生きる意味を問いかけた作品のテーマに対し、「そういう考えを持つ豊田監督と一緒に仕事ができてうれしい」と、初の豊田組参加を喜ぶ。その世界観については「ユナボマーみたいで、世の中に対して言いたいことがある、そういう作品をつくるから出てくれないか? と豊田さんに言われたら、そりゃやりますよ。台本はものすごく面白かったし、サンプルで見せてもらった雪山の映像にもひかれたし。何よりも、やりたい役が演じられてうれしい! という単純なうれしさではなく、ユキというキャラクターは、オレ自身が抱えている怒りとか思いを消化できる役だと思ったんです」と語る。

豊田監督×窪塚というタッグはありそうでなかった。これまでにも何度か一緒に映画を撮ろうと試みたそうだが実現には至らず、今回が念願の共作となったというわけだ。豊田監督は、基本あて書きのスタイルをとるタイプ。脚本を書きながら、「この難しいセリフを言えるのは、窪塚しかいないと思った」と言い、予想以上の演技をみせてくれたことに「僕は、監督のイメージした通りに芝居をしてくれる俳優よりも、僕のイメージから多少離れてもいいから、本人の内面からにじみ出てくる演技の方が面白いと思うタイプなんです。窪塚は『そうきたか!』ということがたくさんあった。楽しかったですね」と賛辞をおくる。

人は何のために生きているのか。映画の中に横たわるのは、シンプルで難しい問いかけ。自身が投げかけた問いに、豊田監督は「生きる意味は分からない。けれど、どうやって生き延びていくか、それに尽きると思うんですよね」。その言葉に窪塚も大きくうなずきながら、「この映画1作で世の中を変えられるとは思っていないけれど、世の中に対する行動のベストは、自分のスタイルを持つことだ」と言い切った。

モンスターズクラブ」は4月21日から公開。

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