渡辺謙「はやぶさ」初日に男泣き 「すばらしい日本人いること誇りに」
2012年2月11日 14:03
[映画.com ニュース] 俳優の渡辺謙が2月11日、都内で行われた「はやぶさ 遥かなる帰還」の初日舞台挨拶に共演する江口洋介、夏川結衣、小澤征悦、中村ゆり、吉岡秀隆、藤竜也、瀧本智行監督とともに登壇した。主演はもちろん、製作のプロジェクトマネージャーを務め、公開までのプロモーションで約260媒体の取材に応えるなど全身全霊を注いだ本作の“船出”に感慨しきり。試写会で鑑賞した子どもたちのメッセージがサプライズで紹介されると、感極まって男泣きを見せた。
2010年6月13日、7年間60億キロの宇宙航海を経て小惑星「イトカワ」の微粒子を地球に持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」。世界初となるその偉業を支えた人々のドラマを描く。「多くの人に見ていただきたいという気持ち以上に、大きな災害を受けた日本に、この映画がどんな役割を果たせるか考え続けた」と渡辺。「精神的に“ほふく前進”するような撮影だった」と完成に至る道のりを振り返った。
それだけに「映画を見ていただくことで、こんなにすばらしい日本人がいることを自慢し、誇りに思ってほしい」と熱弁。子どもたちから届いたメッセージに目を細めながら「難解な専門用語も多く、それをどこまでわかりやすくするか悩んだが……。でも、ちゃんと伝わったみたいですね。小さなカプセルかもしれないが、やっとお届けすることができた」と安どの表情。瀧本監督に「良かったね」と声をかけると、自身も思いがこみ上げたのか、目に涙を浮かべた。
そんな渡辺に対し、瀧本監督は「俳優部をまとめてくれたのはもちろん、若いスタッフにも気を使ってくれた」。吉岡も「とにかく謙さんの“熱”に触れることができて光栄」と最敬礼だった。
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