オスカー受賞の国際的デザイナー石岡瑛子さん死去
2012年1月27日 16:05

[映画.com ニュース] 1993年にフランシス・コッポラ監督の「ドラキュラ」の衣装で米アカデミー賞を受賞、08年の北京五輪の開会式の衣装デザインを担当した国際的アートディレクターの石岡瑛子さんが1月21日、都内ですい臓がんのため死去したとニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。73歳だった。
1961年東京藝術大学卒業後、資生堂宣伝部を経て70年に独立。当時大きな反響を生んだ、「女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」のコピーとともに、石岡さんの鮮烈なビジュアルで製作された角川書店の広告やフェイ・ダナウェイを起用したパルコの広告など、70~80年代の日本の広告界で多大な功績を残した。
80年代に活動拠点を米ニューヨークに移し、演劇や映画など幅広い分野の美術を担当。85年にポール・シュレイダー監督の「Mishima: A Life In Four Chapters」(日本未公開)でカンヌ国際映画祭の芸術貢献賞、87年にジャズトランペッター、マイルス・デイビスのアルバム「TUTU」のジャケットデザインで日本人女性初の米グラミー賞、「ドラキュラ」(92)で米アカデミー賞受賞。前衛的なデザインと、確固たる創作哲学で世界的にその名を広めた。
近年の映画では、昨年11月に日本公開された、ヘンリー・カビル主演の3Dアクション大作「インモータルズ 神々の戦い」(ターセム・シン監督)で衣装デザインを手掛けたほか、現在ニューヨークで上演中のミュージカル版「スパイダーマン」の衣装も担当していた。
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