大泉洋&原田知世、理想の夫婦像を語る
2012年1月17日 21:30
心を閉ざした妻りえ(原田)を温かく支える夫を演じた大泉は、「りえさんの抱えている心の影に気付いていたので、演じていて辛かった。自分の奥さんがさみしい表情をしていたら優しく見守るしかない」。理想の夫婦でいる秘けつを問われた原田は、「お互いを思いやりながら積み重ねていくことが大事。結婚生活は長いから、思いやりを持って接することが大切」と語った。
メガホンをとった三島監督は、「実は本編で使う予定のないカットをあえて撮影した」と告白。夫婦役の原田、大泉の仲を縮めるため「身体的接触を持ってほしかった」という意図から、手と手が触れ合うカットを撮影したという。同シーンが使用されていないことを知ったふたりは驚きを隠せない様子だったが、大泉は「もともと人との距離が近いと言われるけれど、何もないのに原田さんに触るわけにいかない。ありがとうございます」と会場の笑いを誘った。
見どころについては、「今日で阪神淡路大震災から17年。日常のひとつひとつがいかに大切かを伝えたいと思った」(三島監督)、「自分にとって大切なもの、幸せってなんだろうと考えてもらえると思う」(原田)、「見終わったあとで優しい気持ちになれる。頑張って毎日を生きている人が見るとぐっと来る」(大泉)、「いろんなものがほしいと思っていたけれど、『しあわせのパン』を見たら、そんなにいろいろなものはいらないと思いました。家族がいるだけで幸せ」(八木)とアピールした。
「しあわせのパン」は、NHKでドキュメンタリーを手がけてきた三島監督が、北海道・月浦の美しさに心を打たれ製作した長編デビュー作。月浦でパンカフェ「マーニ」を営む夫婦が、さまざまな悩みを抱えた客との出会いから“しあわせ”とは何かを見出す。2012年1月21日から北海道で先行公開。1月28日から全国で公開。
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