オダギリジョー、ふんどし姿での撮影オファーを固辞
2012年1月14日 16:13

[映画.com ニュース] 俳優のオダギリジョーが1月14日、主演作「マイウェイ 12,000キロの真実」の初日舞台挨拶に、メガホンをとるカン・ジェギュ監督、共演した日本人キャストの夏八木勲、佐野史郎、鶴見辰吾とともに東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶を行った。
日本、ソ連、ドイツの3カ国の軍服を着て第二次世界大戦を戦い抜いた実在の東洋人。その数奇な運命を韓国映画史上最大級となる製作費25億円を投じ、映画化し、全国300スクリーンで封切られた。オダギリはマラソン選手になる夢を捨て、冷酷な軍人として生きる道を選ぶ主人公を演じ、韓国の実力派俳優であるチャン・ドンゴンと共演。「お声をかけていただいて、そろそろ2年が経とうとしている。今は脱力しかけている」と感無量の面持ちだ。
ソ連軍の拷問を受けるシーンについて「最初、監督が『ふんどし姿で撮影したい』と言い出して(笑)。過酷さを表現したいのはわかるが、きっと日本人は笑いますよって。そもそもドンゴン氏的に絶対ダメだと思い、強くお断りした」(オダギリ)。最終的には軍服姿での撮影となり「裸だったら(寒くて)死んでいたはず。やめさせて良かった」と安どの表情を浮かべた。
「スタッフが皆若く、キビキビ動いていた。機材や映像技術もすばらしく、撮影そのものが能率的なのでびっくりした」(夏八木)、「震災直後に韓国で撮影した。皆さんから本当に優しくしていただいた」(佐野)、「チームワークも製作規模もすごくて、自然と気合いが入った」(鶴見)と日本人キャストは韓国映画の製作現場にすっかり感化された様子。ジェギュ監督は「この作品が真の意味で、日本と韓国が互いに理解しあい、歩み寄り、友人となれるきっかけになれば」と願いを語った。作品のテーマである“走る”にちなみ、オダギリから最新のトレーニングシューズをプレゼントされると、満面の笑みだった。
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