マイウェイ 12,000キロの真実 インタビュー: カン・ジェギュ監督インタビュー「日本と韓国は、もっと心を開いて近づく必要がある」

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マイウェイ 12,000キロの真実

劇場公開日 2012年1月14日
2012年1月13日更新
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カン・ジェギュ監督インタビュー
「日本と韓国は、もっと心を開いて近づく必要がある」

前作「ブラザーフッド」から7年ぶりにカン・ジェギュ監督がメガホンをとり、オダギリジョーチャン・ドンゴンほか日韓中の才能が結集して完成した「マイウェイ 12,000キロの真実」(1月14日公開)。満州からシベリア、ノルマンディーに至る1万2000キロの壮絶な旅を経て、日韓2人の若者が真の絆を築く姿を描くスペクタクル大作を、カン監督自身が語る。(取材・文・写真/編集部)

「『ブラザーフッド』までは、編集では何の迷いもなくカットしてきました。周りの人が驚くくらい。それが『マイウェイ』では何度も何度もやり直して……今回は自分の身を切るような思いで辛かったですね」

シナリオライターとして多くのキャリアを積み、監督第2作「シュリ」で、ハリウッドばりのアクションと、濃厚な愛と友情に満ちたドラマの両立を果たして、一躍韓国の大ヒットメーカーとなったカン・ジェギュ。「ブラザーフッド」から7年を経た今作では、「プライベート・ライアン」に勝るとも劣らない壮絶な戦闘シーンの実現に加えて、2つの大きなテーマを胸に抱いて作品の完成に臨んだという。

「ひとつは、日本と韓国、とにかく(オダギリジョー演じる)長谷川辰雄と(チャン・ドンゴン扮する)キム・ジュンシクの絆をしっかりと描き切ること。そして2つ目は、これまでの作品ではチャレンジしてこなかった、脇役にもスポットを当てて、彼らを生き生きと際立たせることでした」

だがこの2つ目のチャレンジが、前述した“辛さ”の原因となる。「捨てなければならないカットが多かったんです。入れなくても構わないが、そのカットがあることで、登場人物がより豊かになる。日本人と朝鮮人の間における感情を、より深く描く必要がありましたし」と振り返る。

辰雄とジュンシクでは、「最初は、ジュンシクにストーリーの重きを置いていた」と明かす。だが、製作が進むにつれて、監督の目線は辰雄の方へと移り変わっていく。「『観客は誰のことを追いながら映画を観ていくんだろう?』と考えたら、『それは辰雄の方じゃないのか?』という答えに行き着いた」あとは、オダギリと会話を積み重ね、作品に込めたメッセージまでが、“心を開いてお互いを理解することの大切さ”を訴えるものへと変化していく。

「日本と韓国はとても近い国ですが、もっと心を開いて近づく必要があると思います。夢を捨てずに変わらない男と、旅の中で変化していく男を対比させるのは、当初は意図していなかったことですが、この映画をきっかけにして、お互いをもっと変えていかなければいけないと考えてもらえると嬉しいです」

その想いはまた、同作を手がけるきっかけとなった1枚の写真(実際のノルマンディー上陸作戦時に撮影された、ドイツ軍の軍服を着た東洋人)への想い「(彼以外にも)朝鮮人と日本人が多かったことが分かっています。互いに複雑な国民感情を抱きながらも、長い旅の果てにきっとお互いを許し合ったと思う」にも重なるのだ。

「自分が持っているものすべてを尽くした。やり残したことはない」と、カン監督は言い切る。

06年からハリウッドに渡り、自身の監督と脚本によるSF映画を準備してきたものの、結局は実現できなかった経緯がある。

「ハリウッドでやるには、まず自分をハリウッドの色に染める必要があります。でも韓国ならその必要がない。自分の国で映画を撮るメリットはそこにあると思います」

ハリウッドで感じた悔しさと、改めて気づいた自国製作でのメリットが、カン監督のすべてが投入された渾身の一作を生み出した。

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