「CUT」A・ナデリ、鈴木卓爾と監督同士の白熱トーク
2012年1月9日 14:00
ナデリ監督と西島秀俊の運命的な出会いから生まれた本作は、すべての撮影を日本で行った。兄の借金を返済するため、殴られ屋をして金を稼ぐ若き映画監督・秀二(西島)の狂気的なまでの映画愛を描き出す。
鈴木が演じたのは、秀二の盟友である映画監督のナカミチ役。俳優業以外に、脚本家、監督として商業映画からインディペンデント作品まで幅広く手がける鈴木は「秀二にもナカミチにも、自分の状況を重ね合わせることが多かった」と述懐する。そして、この日初めて全編を鑑賞し「秀二が偉い人間ではなくて、小さい人間に見えて泣いてしまった。99年にゴダールの『映画史』を見た時と同じ印象で泣けました」と感慨深げに語った。
ナデリ監督は、本作を「秀二は映画を救うためのラストサムライ。これは日本以外の国で作れなかった」と主張。鈴木は、映画への愛のために100回殴られる秀二を「お百度参りのように感じました。秀二は殴られている間にも映画を監督しているのだと思う」と持論を述べるなど、互いに映画監督としての視点で熱のこもったトークを展開した。
また、殴られた傷により、顔が変形していく西島の特殊メイクを担当した梅沢壮一氏も来場しており、ナデリ監督の高度なリクエストに振り回されながらも「日本の現場にないようなドライブ感があって楽しめました」と製作の過程を振り返った。
客席に鑑賞8回目のリピーターがいると聞かされたナデリ監督は、驚きながらも満面の笑みで喜び、白熱したトークでイベント終了予定時刻を大幅に過ぎた後も、劇場外で観客と対話し、自らパンフレットにサインをするなど積極的に日本の観客とのコミュニケーションを取っていた。
「CUT」はシネマート新宿ほかで公開中。
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