「もののけ島のナキ」山崎&八木両監督、米プロデューサーと熱論
2011年12月14日 20:26

[映画.com ニュース] 3DCGアニメ「フレンズ もののけ島のナキ」のメガホンをとった山崎貴監督、八木竜一監督がこのほど、「アイス・エイジ」「怪盗グルーの月泥棒 3D」で知られるプロデューサー、クリス・メレダンドリと米ロサンゼルスで対談した。
メレダンドリは、20世紀フォックスに在職中、20世紀フォックスアニメーションの初代代表に就任し、「アイス・エイジ」シリーズを大ヒットに導いた。現在はイルミネーション・エンタテインメントの社長を務め、浦沢直樹の大ヒット漫画「PLUTO」の実写映画化を手塚プロダクションと共同で手がけることを発表したことでも知られている。
「もののけ島のナキ」を鑑賞したメレダンドリは、キャラクターの表現が素晴らしいと絶賛。そして、「映画を素晴らしいものにする要素である『恐れ・感情・かわいらしさ・ユーモア』の要素が含まれている。赤おにのナキと人間の子どものコタケの関係性に変化が起きることによって、ナキの感情にも変化があらわれ、映画的にダイナミックな動きが生まれたと思います」と分析した。
今作を皮切りに世界進出を狙いたいという山崎監督に対しても、「この作品自体がすでにその道を歩き始めていると思う」と同調。さらに、「モンスターと赤ん坊という組み合わせは世界的に受け入れられる要素を持っているし、ナキとコタケを中心にしたストーリーも素晴らしい。キャラクターとストーリーという、ふたつの面でこの映画は成功しています。それはつまり、この映画自体がすでに世界に受け入れられる、その道を歩き始めているということです」と熱く語った。
アメリカのCG市場では、ピクサーやドリームワークスという“先駆者”の存在を無視することはできない。それでも、「素晴らしいストーリーと才能あるチームによって面白い作品を作り出すことが、シンプルだけどとても重要なことだとわかった」と話す。また「実は、日本で成功する映画をつくることが我々の目標であり、イルミネーション設立の目的でもあるんですよ」と同社の設立秘話を明かした。
「フレンズ もののけ島のナキ」は、12月17日から全国で公開。
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