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蓮佛美沙子、廣木隆一監督は「学校の怖い先生みたい」

2011年11月27日 14:09

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「RIVER」舞台挨拶に立った(左から) 廣木隆一監督、蓮佛美沙子、meg
「RIVER」舞台挨拶に立った(左から) 廣木隆一監督、蓮佛美沙子、meg

[映画.com ニュース] 「ヴァイブレータ」「軽蔑」を手がけた廣木隆一監督が、2008年6月に起こった秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに映画化した「RIVER」が11月27日、東京・有楽町で開催中の第12回東京フィルメックスで特別招待上映され、主演の蓮佛美沙子、主題歌を担当するジャズシンガーのmeg、廣木監督が舞台挨拶に立った。

東京・秋葉原の通り魔事件で恋人を失った少女(蓮佛)が、恋人の面影を追うように街をさまよい、さまざまな人々との出会いを通じて再生していく姿を丁寧に描き出す。共演に中村麻美菜葉菜柄本時生田口トモロヲ小林ユウキチら個性派俳優がそろう。

主演に抜擢された蓮佛は、「演じるにあたり実際にあった事件というのは大きかった。3月11日以降、観客の皆さんがこの映画をどう感じるだろうと考えながら撮影した」と真しな眼差しで語った。また、「初めて15分ほどの長回しに挑戦して、余計なものが削ぎ落されていく感覚がした。監督は常に私がフラットに演じられているか見抜いていて、学校の怖い先生みたい」と明かし、笑いを誘った。その上で、「おかげで常に良い緊張感をもって演じることができた」と改めて感謝を述べた。

オードリー・ヘップバーン主演「ティファニーで朝食を」の主題歌として知られる名曲「ムーン・リバー」を歌い上げたmegは、「これは私のレパートリーの1曲でもあって、個人的にも励まされ背中を押してもらえるような曲。監督にもレコーディングに同席していただき、楽曲のもつ芯の強さを表現できればと思っていた」と説明。廣木監督は、「秋葉原事件の映画化という風にマスコミには出たけれど、事件そのものというよりその後のことに興味があった。その気持ちを素直に映画にできたらと思った」と神妙な面持ちだった。

「RIVER」は、来年3月10日から全国で公開。

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