岸部四郎、車椅子で半年ぶりに登場「元気にならないと」
2011年11月22日 20:39
[映画.com ニュース] タレントで俳優の岸部四郎が11月22日、映画「ホーボー・ウィズ・ショットガン」の試写会にトークゲストとして出席。およそ半年ぶりの公の場で自らの近況について報告した。夏ごろにBS11で放送中のトークバラエティ「本番前@控室」の収録に参加して以来の仕事だという岸部は、以前より痩せ細った姿で「足が動かなくて……」と車いすで登場。岸部のマネージャーによると、10年ほど前に患った脳梗塞の後遺症で視野狭さくとなり、歩くのに時間を要するため、今回は車いすを使用しただけで、普段は歩いているという。
具体的に病気を患っているわけではないというが、当人はかなり弱気で「いまはほとんど無職」「仕事に億劫になってしまい、『できないんじゃないか?』という予期不安に襲われる」とポツリポツリと明かした。最近は訪問介護を受けたり、トレーナーを招いてリハビリのための筋トレを自宅で行う日々だそう。「(老人たちの憩いの場である)デイサロンに行くこともあるけど、相手は年配の方ばかりで話題も合わないから……。早く元気にならないといけない」と自らに語りかけるように言葉をつないだ。
2007年には再婚した妻を亡くしている岸部だが、最近、芸能界でも“年の差婚”が話題となっていることもあり、司会者から再々婚は? という質問も。「考えてはいるけどお金がないからね。加藤茶とかマチャアキ(堺正章)はお金があるから」と言いつつ「理想は26歳くらい」と語り笑いを誘っていた。
岸部も元メンバーで、沢田研二や実兄の岸部一徳を中心にかつて一世を風靡したグループサウンズの「ザ・タイガース」復活に向けた動きも活発化している。現在、沢田は全国ツアー中で、瞳みのる、森本太郎、岸部一徳らかつてのメンバーもツアーに参加しており、岸部はリハーサルの見学に訪れ、そこで沢田と「35年ぶりくらい」(岸部)となる再会を果たしたという。「来年の1月24日がジュリー(沢田)のショーの最終日で、ジュリーは『それにシローを出す』って言ってるからどう出るかな……。まず第一に元気にならないといけない」と意欲をのぞかせていた。
映画はフェイク予告編コンテストに出品された作品を基に「ブレードランナー」などで知られるルトガー・ハウアーを主演に迎えて製作。街から街へとさすらう初老のホーボー(流れ者・放浪者)が、立ち寄ったある街にはびこる悪をことごとく退治すべく、ショットガンを手に暴れまくるさまを描く。
芸能界を放浪する“ジャパニーズ・ホーボー”としてゲストに呼ばれた岸部は、映画について「ショットガンを撃つとこが面白かった」とざっくりしたコメントを連発し、客席は笑いに包まれた。
「ホーボー・ウィズ・ショットガン」は11月26日より公開。