柳英里紗「ポルノチック」シリーズで自己を投影した少女を熱演
2011年11月21日 21:08

[映画.com ニュース] 若手女性監督3人が女性に潜む“恋とセックス”を、独自の切り口で描いた「ポルノチック」シリーズ。同シリーズで柳英里紗が主演した吉田良子監督作「惑星のかけら」の特別映像が、このほど公開された。女性ならではのみずみずしい視点と淡く繊細な映像で、等身大の恋を表現した。
渋谷の雑踏のなか、家族の思い出を求める少女・和希(柳)は自分の居場所を見つけることができない。しかし、別れた恋人を追い続けるナルコレプシーの青年・三津谷(渋川清彦)と出会い、自分と重ねるようにして刹那的な恋に落ちる。現実社会を舞台にしながら、出演者の柔らかい表情をとらえることで、孤独を埋めようとする男女の姿をファンタジックに映し出した。
「どうして監督はこんなに私のことを知ってるんだろう」と柳が驚くほど、内面とリンクする部分が多かった本作は、渋谷という「思い入れの強い場所で起こるストーリーと、人を眺めたりという“和希”の行動なども自分と共通していました」。役どころは「私の隠している部分。私自身は“和希”そのもので、つくり出すというか根っこの部分を掘り起こしました」と語った。
本作を完成させるにあたり、共演した渋川の存在も大きかったようで「すごく優しい芝居に、心から安心して“和希”を演じることができました。渋川さんとじゃなかったら、私は“和希”を演じられなかったと思います」と述懐した。
メガホンをとった吉田監督は、瀬々敬久監督監修の“エロス番長”シリーズの「ともしび」でデビューを飾った。クランクイン前から監督と話し合いを重ねた柳は、学生時代の経験をいかして「撮影場所を提案させていただいたり、渋谷での体験談を聞いてもらったり。とにかく監督とひたすら渋谷を歩き回ったりもしました」と意欲的に作品づくりに取り組んだ。
「ポルノチック」シリーズは吉田監督をはじめ、西島秀俊、加瀬亮共演の「東南角部屋二階の女」で知られる池田千尋監督、広末涼子主演で角田光代の小説を映画化した「Presents 合い鍵」の日向朝子監督が参加。吉井怜が望んではいけない恋に葛藤(かっとう)する「夕闇ダリア」(池田監督)、すれ違う夫婦の姿をとらえた「フォーゴットン・ドリームス」(日向監督)が製作された。
「惑星のかけら」は、11月26日から3週間限定で全国で公開。
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