井上真央“綱引きコメディ”に主演 「おひさま」卒業後は初仕事
2011年11月4日 05:01
[映画.com ニュース] 女優の井上真央が、水田伸生監督の最新作「綱引いちゃった!」に主演することがわかった。NHK連続ドラマ小説「おひさま」のヒロイン・陽子を演じきった井上にとって、“朝の顔”を卒業してからは初仕事。「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」で独自のコメディ路線を追求する水田監督のもと、実在した女子綱引きチームを題材にした人情喜劇に挑む。
井上が今作で演じるのは、ちょっと美人だがまじめな大分市役所広報課勤務の西川千晶。かつて世界インドア綱引き選手権大会で、3度も世界チャンピオンに輝いた大分コスモレディースを引き合いに出す市長から、女子綱引きチーム結成を厳命され、勤務先の給食センターが廃止の危機にある母・容子(松坂慶子)と同僚たちをメンバーに抜てきする。しかし、メンバーが足りないため自らもチーム入りを強いられ、キャプテンまで押し付けられてしまうという役どころだ。
撮影は、11月1日から大分市全面協力のもと開始。3日にクランクインした井上は、全編にわたり大分弁を披露するそうで「太陽の陽子を卒業し、綱引きに精魂注ぐ大分の綱娘となります。昭和の世界から、『闘魂』『喜劇』という新しい世界に行けることが今から楽しみです」と並々ならぬ意欲をのぞかせた。綱引きは学生時代の運動会以来で不安もあったというが、10月から入念なトレーニングを敢行。だからこそ「綱に魂を込め、躍動感あふれる作品になるよう頑張ります!」と意気込んでいる。
天然キャラで新境地を開拓するのは、松坂だ。娘役の井上に対しては、「最近の出演作品の日本的なしっとりしたイメージとは異なる、アクティブでかわいい真央ちゃんです。そんな真央ちゃんはとても新鮮で、ステキで、これからの撮影が本当に楽しみです」とコメントを寄せている。メガホンをとる水田監督も、「芯の通った役から複雑な役まで、さらにはコメディセンスもある、ふり幅の大きい演技のできる、この世代では希有な存在。軽やかにカラッと笑えるコメディ作品を目指していますが、井上さんはまさに打ってつけ」と太鼓判を押した。
日本テレビの飯沼伸之プロデューサーによれば、昨年6月にタイ王国ラヨンで「太平洋の奇跡」を撮影中、井上の演技に強く引き込まれたためオファーしたという。井上がこれまでに経験してきたラブコメディとは一線を画すが、「コメディって芝居の幅が広くないとできない。高い技術がないと、笑うものも笑えなくなりますから。そのうえ、主役として真ん中に立てる人材は限られていますし、ターゲットの年齢層に合う女優さんは井上さん以外にいません」と全幅の信頼を寄せている。
井上、松坂のほか、玉山鉄二、西田尚美、渡辺直美、ソニン、浅茅陽子、笹野高史、風間杜夫らが共演。オール大分ロケで、12月6日にクランクアップを予定している。
「綱引いちゃった!」(www.tsunahiki.jp)は、2012年全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。