伊勢谷監督「あしたのジョー」力石超える西島秀俊の役作りに脱帽
2011年10月27日 18:47

[映画.com ニュース] 俳優・伊勢谷友介の監督第2作となる「セイジ 陸の魚」が10月27日、第24回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、伊勢谷監督が会見に出席。その後の舞台挨拶には主演を務める西島秀俊も登壇した。
伊勢谷にとって2003年の「カクト」以来となる監督作。大学最後の夏休みに“自分探し”の旅に出た青年と、場末のドライブインの雇われ店長の交流、そしてその街で起こるある事件を軸に、人が人を癒すことの難しさを描く。
デビュー作「カクト」から8年が経過したが、その間に伊勢谷監督は俳優として数々の作品に出演するとともに、自然環境の再生をテーマにした「リバースプロジェクト」を立ち上げるなど、多岐にわたる活動に参加。「映画を作りたいという気持ちはずっとありましたが、25歳で初めて映画を作ってからの成長を考えると、意味をなした8年だったと思います。一番大きな違いは、1作目は自分のために作ったんですが、今回は自分のエゴのために撮るのではなくなったということ。幸せな時間でした」と述懐。「俳優が味噌汁の具だとしたら、監督は料理そのものを決める人」と独特の表現で俳優業と監督業の違いを語った。
西島は過去に伊勢谷監督と共演経験がない中で今回のオファーを受けたが、「共演者が森山(未來)さんをはじめ、裕木(奈江)さん、津川(雅彦)さん、新井(浩文)くんに渋川(清彦)さんと、俳優の世界の中で最も徹底的に役作りをし、先輩だろうと遠慮することなく演技する役者がそろっていた。その中のひとりに選ばれて幸せでした」とニッコリ。「人を救うということを考える機会を改めて与えてもらった」と振り返った。
伊勢谷監督は、現場での西島について「演出らしい演出はしていない。『何てドライな方なんだ!』と思うくらい、難しいシーンもサラッとやってサラッと帰っていった」と絶賛。西島は役作りとして体を徹底的に絞り、脂肪をなくして本作に臨んだ。伊勢谷監督は、「ほとんど脂肪はなかったです。僕は『あしたのジョー』をやって、そのお株は僕のものだと思っていたんですが、まさか自分の監督作品でそんなことになるとは思わず、現場でびっくりしました(笑)」と脱帽の様子だった。
「セイジ 陸の魚」は2月18日より公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ