ビム・ベンダース監督が来日会見 福島訪問への思いを語る
2011年10月25日 17:04

[映画.com ニュース] 「パリ、テキサス」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などで知られるドイツ出身の巨匠ビム・ベンダース監督が、2009年に逝去した天才舞踊家ピナ・バウシュさんの世界を、3Dで撮影したドキュメンタリー「Pina 3D ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」の日本公開に際し来日、10月25日に都内で会見した。
27日に福島を訪問し、本作の無料上映会と舞台挨拶を行う予定のベンダース監督。「ピナの作品にはヒーリングの力があると思っているので、皆さんがそれを感じていただけたら。東京で上映するのであれば、ぜひ福島でもやってほしいと私が頼んで話を進めてもらいました。(福島では)車でまわって、この目で見たいと思っています。ドイツでは(原子力発電所での)事故は何も起きていませんが、すべて廃炉にすると決めました。今回のことは未来のために大変な教訓になると思います」と話した。
バウシュさんが生前から映画のために選んでいた4つの舞台のほか、バウシュさんが芸術監督を務めていたドイツ・ブッパタール舞踏団のダンサーたちが街中や自然の中で繰り広げるパフォーマンス、在りし日のバウシュさんの映像、ダンサーたちからの追悼のメッセージが収められている。
本作製作の経緯については「最初はダンスに興味がなかったんです。バレエやモダンダンスはもちろん見ていましたが、見ても心に触れることはなかったのです」と明かす。そして、「25年前くらいに、当時のガールフレンドに誘われてピナの舞台を見に行ったら、自分の人生を変えるほど感動しました。踊り始めてから5分後には、泣いていました。脳では理解できない圧倒するものを肉体が感じていました」と劇的な出合いを振り返る。だからこそ、「ダンスに興味のない人に見てもらいたいのです。私がその一人でしたから」と呼びかけた。
会見には、ベンダース監督、生前のバウシュさんと親交のあったタレントの楠田枝里子もゲストとして登場し、熱い思いを語った。
「Pina 3D ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」は2012年2月25日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
「ギャガ40周年記念特集上映」26年1月30日から開催!「マスク」「グリーンマイル」「少林サッカー」「溺れるナイフ」など厳選18本上映
2025年11月20日 08:00
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー