傷だらけ松田翔太ポスターは劇場以外で“幻”の存在に!?
2011年10月22日 06:17

[映画.com ニュース] 松田翔太の主演最新作「ハードロマンチッカー」のポスターが、街頭には掲出できない事態に陥っている。同ポスターは、松田扮する主人公グーの傷だらけのビジュアルを使用。同作の“ウルトラバイオレンス”な世界観を踏襲した仕上がりになっているが、JR東日本や東京メトロから交通広告としての掲出許可を得られなかった。
同ポスターを手がけたのは、NTTドコモの「iモード」やリクルート社のロゴデザインを生み出したナガクラトモヒコ氏。街頭看板や交通広告に傷だらけの人物写真を使用する場合、数多くのクレームが入る可能性があるため、媒体側として掲出を自主規制せざるをえないという事情が見え隠れする。その結果、“幻”のポスターは劇場でしか確認することができない。
配給の東映は、「大変反応のあったポスターですので、映画館以外で掲出できないのは残念なことです。映画のポスターも映画に帰属する一種の表現物ですので、貴重なご意見として受け止めさせていただきます」とコメントを寄せている。
同作は、「偶然にも最悪な少年」のグ・スーヨン監督の半自伝的な小説を、グ監督自らがメガホンをとり映画化。山口・下関を舞台に、誰ともつるむことなく生きてきた在日韓国人2世のグーが、後輩の起こした事件をきっかけに、逃れることのできない暴力の連鎖に巻き込まれていく姿を描く。
「ハードロマンチッカー」は、11月26日から全国で公開。
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