大ヒットドラマ「glee」の養子描写に女性視聴者が抗議
2011年10月12日 14:21
[映画.com ニュース] 米フォックスの人気ドラマ「glee/グリー 踊る♪合唱部!?」で描かれる養子縁組のストーリーについて、女性視聴者が有害かつ不正確であると抗議した。米ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、非営利SNSのChange.org上で嘆願書を配布した女性、アンバー・オースティンさんは、番組クリエイターのライアン・マーフィに養子縁組の実態を正確に描くPSA(公共広告)制作を求めている。
問題となっているのは、9月27日に放送されたエピソード。ダイアナ・アグロン演じる妊娠した女子高生チアリーダーのクィンが、イディナ・メンゼル演じる教師シェルビーと養子縁組するが、いつか必ず自分の元に子どもを取り戻すと誓う場面だ。
オースティンは、この描写が養子たちに将来、家族と引き離されてしまうかもしれないという不安を与え、受け入れる家族にとっても困惑を招くと主張。また、生みの母親なら手放した後に子どもを引き取ったり、再び子どもの人生にかかわることができるという、養子縁組の最も悲惨かつ浸透している作り話を助長させると警鐘を鳴らしている。
「glee」は人種差別や同性愛、ティーンの妊娠といった社会的なテーマを盛り込みながら、高校合唱部の生徒たちの苦悩と成長を描いている。なお、今回の件についてフォックスとマーフィはコメントを発表していない。