“身分違いの恋”に挑んだ神木隆之介、“声の仕事”に意欲
2011年9月30日 12:40

[映画.com ニュース] 犬村小六原作の人気長編小説をアニメ映画化した「とある飛空士への追憶」が、10月1日から全国で公開される。中央海を隔てた2大大国の争いに巻き込まれた、無名の飛空士と次期皇妃の過酷な旅路と身分違いの恋愛を描く。スタジオジブリ作品などアニメ映画への出演も多く、主人公の声を演じた神木隆之介に話を聞いた。
神木は国の運命を背負う青年飛空士・狩乃シャルル役で、実年齢(18歳)より年上のキャラクターに初挑戦。声色やしゃべり方に加え、専門用語や航空図の説明など「何回も読んで自分自身が言い慣れるよう心掛けました」と役作りに力を入れた。演じることで見えたキャラクター像は「すごく芯が強くて責任感と正義感のある青年なんですが、実は繊細な面もある」と分析し、「シャルルのような男性はとても尊敬できます」と羨望の念を抱く。
神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上という架空の世界で、ベスタド(混血児)としてたくましく生き抜くシャルルと、貴族の家に生まれ育ち人間らしい感情を失ってしまったファナ(竹富聖花)が出会う。“戦争”と“身分違いの恋”という大きなテーマの中で、シャルルの「人を殺すのではなく、人を助ける任務だからやった」という考えが響いた。役になりきることで、「身分階級の1番下で誰からも受け入れらずに辛い思いをしたからこそ、人の気持ちの動きに敏感で、辛い思いや死というものが人一倍わかるんだと思います」とキャラクターと向き合った。

子役としてキャリアをスタートし、多くの作品に参加する神木は「声の仕事と俳優はまったくの別もの。でも“演じる”ことに変わりはないと思っているんです」。2つの仕事は「俳優は自分の表情など外見で表現するので、表現の自由や自分の価値観の加減が難しい。声のお仕事はまた違って、すでにあるキャラクターの表情に向かって、自分がどう表現するのかということがすごく難しい」と持論を展開した。
今後も声の仕事に挑戦したいと語り、本作でお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の富澤たけしが担当した千々石のようなキャラクターなど、「冷静な中にドシッと座ったクールさがあって、無口だけど一言一言が重い役をやってみたい!」と目を輝かせる。究極のラブストーリーに挑んだ神木は、「美しくてすごく切なくて。それぞれのキャラクターのセリフも本当に深くて意味のあるものになっているので、何回見ても楽しめる作品」と太鼓判を押した。
「とある飛空士への追憶」は、10月1日から全国で公開。
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