ソニー、米映画館組合側に3Dメガネ代立て替えを拒否
2011年9月29日 16:09
[映画.com ニュース] アメリカで3D映画の認知度が広がるなかで、ソニーが3Dメガネに対する金銭負担を取りやめる計画を発表したと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
アメリカでは、3D映画の鑑賞に必要な3Dメガネの代金を映画会社側が負担することになっている。平均で観客ひとり当たり50セントの負担となるが、ソニーは来年5月でこの慣例から脱却すると、興行主の業界団体National Association of Theater Owners(NATO)に通達した。
来年、ソニーは「メン・イン・ブラック3D」や「アメージング・スパイダーマン」といった大作3D映画の全米公開を控えており、そのコストは人気映画1作あたり1000万ドルにも及ぶため、事前に負担を拒否した形だ。他スタジオも追従する構えをみせており、映画館サイドは3Dメガネ代を自己負担するか、観客に入場料として転化するか難しい決断を迫られることになりそうだ。なお、この報道が出てから、3Dメガネを販売するリアルDの株価が15%ダウンしている。