「朱花の月」主演の大島葉子、過酷な撮影で「点滴5回」
2011年9月3日 21:46

[映画.com ニュース] 第64回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品された「朱花(はねづ)の月」(河瀬直美監督)が9月3日、東京、大阪、奈良、京都の4都市で封切られ、東京・渋谷のユーロスペースで主演の大島葉子をはじめ、明川哲也ら出演者が初日舞台挨拶に立った。
舞台は万葉の時代と変わらぬ姿を残す奈良県・飛鳥地方。朱花という色に魅せられた染色家の女性・加夜子(大島)と長年同せいする恋人の編集者・哲也(明川)、そしてこの地に移り住んだ木工作家の拓未(こみずとうた)が織りなす三角関係を、“自然との融合”という河瀬監督ならではの視点で描く。原案は坂東眞砂子の小説「逢はなくもあやし」(集英社)。拓未の母親を樹木希林が演じている。
モデルとしても活躍する大島は「とにかく大変な1カ月だった」と昨年4月に奈良で行われた撮影を述懐。河瀬流の過酷な現場を体験し「食事がのどを通らなかったほどで、点滴を5回受けた。大変だったが、監督が私の中にいる加夜子を待ち続けてくれた」。それだけに「初日を迎えることができて、とてもうれしい」と感無量の面持ちだ。
恋人を演じた明川も「彼女(大島)の消耗がすごくて、撮影が終わるのかなって思ったほど。撮影中は役柄同様、一緒に暮らしていたが、毎晩疲れて帰ってくるので、よく寿司屋に連れて行った」。寿司屋の主人はふたりを本当の夫婦だと勘違いしていたといい「よく『奥さん、大丈夫ですか?』って心配された」と明かし、大島は「監督には内緒で(笑)。なるべく孤独にいるよう言われていたので……」と笑いを誘った。舞台挨拶には共演した山口美也子、こみずの実弟で出演もしている小水たいがも出席した。
同日、河瀬監督とこみずとうた、音楽を手がけたハシケンらが奈良・TOHOシネマズ橿原、京都・ワーナー・マイカル・シネマズ高の原で初日舞台挨拶を実施。9月23日、24日にはユーロスペースで、河瀬監督のトークショーが行われる予定だ。
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