韓国発、衝撃の官能サスペンスが公開 メイド役のカンヌ受賞女優が語る
2011年8月4日 15:01

[映画.com ニュース] キム・ギヨン監督の1960年の名作「下女」を、イム・サンス監督がリメイクした「ハウスメイド」が8月27日に公開される。主演は、2007年にカンヌ映画祭主演女優賞を受賞し、韓国を代表する実力派女優のチョン・ドヨン。愛憎渦巻く上流家庭で、住み込みのメイドとして働くウニを演じるチョンが作品について語った。
上流階級の邸宅にメイドとして雇われたウニは、ベテランメイドのビョンシク(ユン・ヨジョン)の面接を受け、主人フン(イ・ジョンジェ)、双子を妊娠中の妻ヘラ(ソウ)と6歳の娘に仕えていた。純真な心を持つウニは、仕事を真面目にこなす傍ら、ある日主人から求められるまま、そして己の欲望に素直に従い肉体関係を結ぶ。そして、妊娠が発覚。1人で出産しようと屋敷を出る覚悟をしたウニの身に、不可解な事件が降りかかる。ウニの出産を阻止しようとする、家族の残酷な手口に気づいたウニは、壮絶な復しゅうを決意する……。
国内外で折り紙つきの演技派女優として知られるチョンだが、「こんなに強烈な話に私が入って、イム・サンス監督のスタイルでつくり上げられたら、どんな作品になるのか。撮影が終わるまで、先の展開が分からないこの映画がすごく気になりました」と述懐。非常に怖い現場という認識があったそうで、「というのも、チョン・ドヨンだったらできる、チョン・ドヨンだったらできないはずがない、チョン・ドヨンだったらちゃんとやり遂げるといった空気があり、私にはできません、苦しいです、大変ですといった弱音をはくのが難しかったのです」と撮影時のプレッシャーを吐露する。
「裕福な家にメイドとして入り、そこの主人と不倫をして……まるで自分とは別世界の話のように感じました。ウニは予想から外れたことをするタイプです。何とも表現しがたい、理解しがたい女性」と役柄を分析。そして、「ある日はドラマチックにぶったりぶたれたり、ある日はアクションでワイヤーを使ったり、ある日はエロスでベッドシーンがあったりと、1日1日があまりにもダイナミック。1人で何役もこなしているかのように肉体的に疲弊しましたし、精神的にもすごく苦しみながら演じましたが、演じれば演じるほど面白くなっていって、女優としてこんな風に難しいことに挑める時間が持てたことはとても幸せなことでした」と振り返る。
ミニ丈のタイトなスカートを基調とした挑発的なメイド服姿が、観客の目を釘付けにするが「撮影中はスカートとブラウス1着、それからワンピース1着。ツーピース1着の計3着をメイド服として着ていたのですが、こんなメイド服を思いついたことに驚きました。監督は一体どんな映画を作りたくて、メイド服をこんな風に作ったんだろうと思いました(笑)」と苦笑い。
過酷な撮影現場については「痛くても笑って、苦しかったら後ろを向いて泣いて……。チョン・ドヨンという女優でいるために、そこまでしなくてはいけないのか、ある程度年をとった女優の責任感としてそれはやるべきなのか、と心が重くなることもあります」と明かす。それでも「今回の現場でも、皆さんを失望させないためにいろいろともがいて必死でした。でも、責任感から演じているわけではないのです。こうしたら、これができたらみんなが喜んでくれる、楽しんでくれると思えるから頑張るんです。私が何かをすることで、人を幸せな気持ちにできるのであれば、それが自分を喜ばせることでもあるから」と女優魂を見せた。
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