役所広司“国を守る”信念を胸に「山本五十六」撮了
2011年7月18日 13:03
[映画.com ニュース] 役所広司主演の「聯合艦隊司令長官 山本五十六」のクランクアップ会見が7月18日、都内のホテルで行われ、役所をはじめ玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、吉田栄作、椎名桔平、原田美枝子、宮本信子、香川照之、成島出監督ら総勢15人が出席した。
役所は、7月14日に無事に撮了を迎え「監督はじめスタッフに助けられ、全キャストのエネルギーをいただき、とにかくこの国を守るんだ! ということを全シーン心がけて演じた」と述懐。全編を通じて描かれる山本のリーダーシップについては、「発揮するには部下に愛されなければならないし、信念を貫く強い胆力を持ち合わせているべき」と持論を展開した。
また、“なでしこJAPAN”がサッカー女子ワールドカップ・ドイツ大会決勝で、米国をPKの末に破り優勝したことに触れ「彼女たちのように、勝利をあきらめない気持ちが大切。撮影していると時間と予算が限られているが、その中でも何とかあきらめずないということを忘れてはならない」と話した。
新聞を使い、世論を戦争へと煽る新聞社の主幹役に扮した香川は「(メディアの力は)非常に大きく怖いもの」としながらも、「この映画も皆さまの心積もりひとつでどうにでもなる。ご協力をお願いします」と頭を下げ、場内の笑いを誘った。
この日は、品川エトワール女子高等学校の生徒16人が、総合学習の一環として会見に出席した。役所は、ある生徒から「戦争を知らない私たちに、この映画をどのように受け取ってほしいですか?」と聞かれ、「僕も戦争を知らない子。この時代の映画は繰り返し作っていかなければならないもの」と説明。そして、「国を守るために、これだけ多くの人が命をかけて戦ったことは事実。もう一度、あのときのことを考えるきっかけとなれば」と語りかけた。
都内をはじめ全国8県、17カ所でのロケを終えた同作は、さまざまな資料をもとに、史実では語られることのなかった山本の実像に迫る意欲作。自らの意思に反し開戦しなくてはならなくなった苦悩の聯合艦隊司令長官時代、早期終戦による講和を目指しながら志半ばで命を落とすまでを描くとともに、戦争に勝つのではなく、一刻も早く終わらせることを考えていた男の姿に焦点を当てる。
「聯合艦隊司令長官 山本五十六」は、12月23日から全国300スクリーン規模で公開。
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