ウルトラマン黒部進&仮面ライダー藤岡弘、初の2ショット会見
2011年6月24日 17:12
[映画.com ニュース] 特撮界を代表する2大ヒーローが共演する「ウルトラマンVS仮面ライダー」のDVD&ブルーレイが発売されることになり6月24日、東京・台東区のバンダイ本社で、黒部進(ウルトラマン)と藤岡弘、(仮面ライダー1号)が会見した。ふたりがツーショットで会見に臨むのは、公式には今回が初めて。藤岡は「先輩」と黒部に最敬礼。一方の黒部は「先輩はやめてくださいよ」と照れくさそうな表情だった。
1993年にビデオとLDで発売され、製作会社の枠を超えたコラボレーションが話題を呼んだ“幻の作品”がファン待望のDVD&ブルーレイ化。名場面の数々で構成された傑作選や、関係者へのインタビューに加え、両ヒーローが共演するオリジナルドラマ(約10分/佛田洋監督)では、ウルトラマンと巨大化した仮面ライダーが、合体獣サソリガドラスを相手にスペシウム光線&ライダーキックの同時攻撃を放つ。藤岡も「夢の共演だし、きっと子どもたちにはたまらないはず。いい思い出になるんじゃないでしょうか」と興奮気味だ。
今年は「ウルトラマン」の放送開始から45周年、「仮面ライダー」の放送開始から40周年を迎えたメモリアルイヤー。71歳の黒部は、「当時は本編と特撮を別々に撮っていた。アフレコで初めて全長40メートルのウルトラマンを見たときの感激は今も覚えている」としみじみ。藤岡は「最初は自分がスーツの中に入っていたので、とても窮屈だった。マスクで視野も狭くなるし、汗をかけばレザースーツが(体を)締めつける。さらに二輪の運転でしょ。プレッシャーのなか、恐怖と不安と戦っていた」と振り返った。
藤岡は世界各地を旅するたび、「仮面ライダー」の国際的な知名度に驚かされるといい「番組収録で訪 れたアマゾン奥地の税関で足止めを食らったときも、係員が僕の顔を見るなり、ハグしてくれて、すんなりOK(笑)。ヒーローに国境なし。僕自身、仮面ライダーとの出合いが人生の転機」と感謝の意。それだけに、子どもたちの“夢”を壊さないよう「いつも彼らの目を意識していますね。今も体を鍛えているのもそのせいだし、一生背負っていくんだな」。これに対し、黒部は「あなたも大変だね。まあ、僕も離婚したくてもできなかった(笑)。窮屈な人生ですよ」と笑いを誘った。
自身が演じたヒーローについて「こうして生きていくべき、という教科書的なメッセージ性があった。子どもの成長には“自分のヒーロー”が必要」(黒部)、「自己犠牲の精神で、どんな困難にも逃げず、負けず、屈しない姿が子どもの純粋な心を揺さぶった」(藤岡)と長年支持される理由を語った。