「スーパーエイト」全米1位 勝因は監督のマーケティング力?
2011年6月15日 11:19

[映画.com ニュース] J・J・エイブラムス監督の最新作「SUPER 8 スーパーエイト」が、スター不在のオリジナル作品にもかかわらず全米No.1ヒットとなったことで、そのマーケティング手法が注目を集めている。
Deadlineによれば、あるスタジオのマーケティング部門の重役の談話として、テレビスポットでストーリーの詳細を明かさずクリーチャーの姿をいっさい見せなかったことがヒットの要因であると指摘。これは、エイブラムス監督自身の指示によるものだという。映画の宣伝キャンペーンはマーケティング部門が独自に練るため、マーケティング側からすれば、監督の介入は本来歓迎すべきことではない。
しかし、監督がマーケティング部門にはない斬新なアイデアを持ち込むことがあり、「スーパーエイト」はその好例だという。内容を端的に伝える映画宣伝が主流のなかで、今作はその内容を隠すことで、観客に新鮮な映画体験を提供したという。
「ドラゴン・タトゥーの女」を手がけるデビッド・フィンチャー監督も、ショッキングな予告編やポスターなどを展開する同作の宣伝キャンペーンを主導しているといい、これらの宣伝が観客動員に結びつけば、監督主導の斬新なマーケティングが増えることになるかもしれない。
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