「アバター」プロデューサーが2D変換の3D映画に苦言 「T2」の3D化にも言及
2011年6月8日 11:11

[映画.com ニュース] ジェームズ・キャメロン監督のパートナーであり、「アバター」のプロデューサーでもあるジョン・ランドーが、2Dから3Dに変換した「コンバージョン3D」を、3Dと呼ぶべきではないと、ハリウッド・レポーター紙の取材で提言した。
現在、3D映画には、3Dカメラを用いて撮影した真性の作品と、2Dで撮影した映像を3Dに変換したものの2種類が存在する。ランドーは、コンバージョン3D映画はそのむねをきちんと表記すべきだと指摘している。
ランドーは、2012年の劇場公開に向けて3D版「タイタニック」の製作を行っているが、実際に変換する作業を手がけてみて、その差を思い知らされたという。「色彩ひとつを取っても、本物の3Dにすることはできない。2Dにはそこまでの情報がないからなんだ。つまり、コンバージョンとはごまかしにすぎない」と主張する。
さらに、「時間をたっぷりかければいい仕事ができる。『タイタニック』では3Dの幻想を生みだそうとしていて、1年かければ2.8Dくらいのものが作れる。もしかしたら、違いは観客に分からないかも知れない。でも、この作業に時間をかけず、しかもポストプロダクションの最中にやると、2.4Dくらいになる。そうなると差は歴然だ」。
ちなみに、「タイタニック」の次に3D化するキャメロン作品は「ターミネーター2」の予定だという。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
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