青山真治監督、三浦春馬らキャスティング理由は「爽やかさで統一」
2011年6月2日 13:12
青山監督は、今回のキャストについて「爽やかさを基準に選ばせていただきました」と明かし、主演の三浦については「いるだけで爽やか、男の僕が言うのもなんですが、まぶしいような美しいさわやかさ」と絶賛。各キャストの爽やかさについてもそれぞれ説明し、「爽やか統一ができたことを誇りに思っています」と笑わせた。
公園で家族写真を撮り続けるカメラマン志望の大学生・光司に扮する三浦は、「実際の僕に今までやってきた役で一番近いと思います」。そして、「ふだんはスローテンポではあるけれど、周りの人に合わせられるような役作りをしました。社交性も持ち合わせているんですけど、自分のペースを守りつつ、内に秘めた影のようなものがある、魅力的な役でした」と語った。
光司にカメラで撮られ続ける女・百合香を演じる井川は、「セリフのない役だったので、どう取り組めばいいかと考えましたが、見えないけれども心で強く思うということが表現できたと思います。人と人とのつながりを温かく撮った映画です」とアピール。光司の幼なじみの富永を演じる榮倉は、「こたつのシーンでは、みかんを眺めながらぼーっと過ごしたり、いろんな空気感に助けられてすんなり幼なじみという空気が作れたと思います」と振り返った。
「サッド ヴァケイション」以来4年ぶりとなる新作に青山監督は「生まれ変わるように若々しい映画にしたくて、それに成功したと思います。久しぶりの撮影で、毎日がお祭りみたいに楽しくてしょうがない日々でした」とうれしそうに自信を見せた。
「東京バンドワゴン」でブレイクした小路幸也の同名小説が原作。公園で家族写真を撮り続ける光司のもとへ、「彼女を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼が舞い込んだことで、ゆるやかな距離でつながっていた女性たちとのあいまいな関係が微妙に変化していく……という物語。
「東京公園」は、6月18日から全国で公開。