“大阪国総理大臣”演じた中井貴一、イメージは橋下府知事
2011年4月19日 16:51

[映画.com ニュース] 万城目学の人気小説を映画化した「プリンセス トヨトミ」の完成披露会見が4月19日、都内のホテルで行われ、主演の堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、鈴木雅之監督、万城目が出席した。
会計検査院の調査によって、豊臣家の末えいが生きていたことが発覚。現代の大阪を舞台に、400年間にわたって“秘密”を守り続けてきた男たちと、実地調査のため東京からやってきた会計検査官3人(堤、綾瀬、岡田)がコミカルな攻防を繰り広げる。ついには“独立国家”大阪が全機能停止の混乱に巻き込まれ……。
主演を務める堤は、「原作や脚本を読んで、どう映像化するのか気になったし、撮影が終わってからも成立するのか不安だった。ところが、完成した作品を見たら『おもしろっ』と。さすが鈴木監督」と手放しの絶賛。撮影中は岡田から“おっちゃん”呼ばわりされたとぼやき節。仕返しとばかりに、「セミの死がいを岡田の体にくっつけて遊んだ」と真夏の撮影を振り返った。

一方、中井は「これじゃ記事にできないでしょ。こんなムダな会見はない(笑)。加藤清史郎くんがいたほうが、まともなことを言ってくれるはず」とあきれ顔。同作で“大阪国総理大臣”を演じ、「橋下さん(橋下徹大阪府知事)をパクっているんです」と役づくりを明かした。大阪府が撮影を全面バックアップ。大阪府庁舎でも撮影が行われ「2日間完徹(完全徹夜)で仕事した。エキストラの方が4000人近く来てくれて、ワンカットごとに拍手してくれた。大阪が好きになりましたね」と振り返った。
この日の会見では、綾瀬の“天然伝説”も暴露。「大阪城を見て『やっぱりお寺っていいですね。あっ間違えた、神社だ』って言うんですよ」(堤)。岡田もその場にいたといい「自分の耳を疑った」と驚いていた。鈴木監督は「大阪が一致団結するのが作品のテーマ。今、日本は大きな試練に立たされている。偶然だが、日本がひとつにならなければいけない時期に、こういうメッセージを発信できて良かった」とアピールした。
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