東宝社長に島谷能成専務が内定 高井社長は相談役に
2011年4月16日 07:00
[映画.com ニュース] 東宝は4月15日に開催した取締役会で、島谷能成専務(59)が代表取締役社長に昇格する人事を内定した。5月26日に行われる株主総会で、正式に承認される予定。高井英幸社長(70)は、取締役からも退き相談役になるとみられる。
高井社長は、2002年に就任。映画事業では、邦画の実写最高興収を記録した「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(173億5000万円)をはじめ、「ハウルの動く城」(196億円)などのスタジオジブリ作品、「海猿」シリーズなどのヒット作を数多く輩出し黄金時代を築いた。10年には、同社歴代最高となる年間興収748億7000万円を達成した。
だが、今年5月で就任9年を迎えることから、映像本部映画調整兼映画企画を担当する島谷専務を昇格させ、若返りを含めた経営陣の刷新を図る。島谷専務は1952年生まれ。75年、京都大学卒業後、東宝に入社。99年に映画調整部長となり、2001年に取締役、05年に常務、07年に専務に昇格した。昨年4月からは東宝映画の社長を務めている。東宝では、2代続けて映画調整部出身者の社長就任となる。