踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! : 映画評論・批評

2003年7月15日更新

2003年7月19日より日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

これこそ紛れもない<日本映画>

やっぱり「踊る大捜査線」はグレイトだった! 劇場で燃えることに意義がある一大イベントと化していた前作は、スクリーンで観るTVドラマ感があったのと裏腹に、新作は映像センスも正真正銘の映画サイズにパワーアップ。しかも、「5年経ったら、誰も前作のことなんか覚えていない。お祭り騒ぎの興奮を差っぴいてもうまくいくぐらいの緊張感が欲しかった」と織田裕二がいう世界は、青島が初心を忘れても、シリーズの初心にカムバック。「レインボーブリッジを封鎖せよ!」という映画ならではのビッグスケールの無茶を仕掛けつつ、改めて本店・支店の関係を巧みに織り込んで、この1本だけ観ても、そこに浮かびあがる日本社会の縮図に、笑わせ、泣かせて、胸を揺さぶる。今回は5年というインターバルが思いがけず効果的。そう、PART1はTVシリーズのひとつの到達点で、PART2こそが映画「踊る大捜査線」のスタートだったのだ。

ゴダールは「その国が何なのかを表現する“日本映画”は存在しなかった」と言ってたが、これこそ紛れもない日本映画。と同時に、極上のエンタテインメント。日本映画を面白くしてくれる男と期待される織田に、「上に行って、警察を変えてくれ」と託される室井の姿も、重なっちゃうぞ。ああ、ゴダールに見せたい。観てもわかんないだろうけど。

杉谷伸子

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