沖縄国際映画祭は中谷美紀主演「阪急電車」2冠で閉幕
2011年3月27日 20:11

[映画.com ニュース] 第3回沖縄国際映画祭が3月27日、中谷美紀主演の「阪急電車 片道15分の奇跡」が“Peace部門”海人賞グランプリと、審査員特別賞ゴールデンシーサー賞の2部門を受賞し、幕を閉じた。メイン会場となる宜野湾・沖縄コンベンションセンターで行われたクロージングセレモニーで各賞が発表され、“Laugh部門”海人賞グランプリは、タイ映画「A Crazy Little Thing Called Love」が戴冠した。
11日に起きた東日本大震災を受け、「Yell, Laugh&Peace」というスローガンのもとチャリティに主軸を移して開催された同映画祭。18日からスタートしたカウントダウンイベントを皮切りに、10日間にわたり多くの映画監督、俳優、吉本興業所属のお笑い芸人が募金活動を行った。26日には人気アイドルグループ「AKB48」の主要メンバー12人が同映画祭入り。無料トークショー、チャリティライブを敢行したほか、約20分間に及び募金を呼びかけた。
「阪急電車」の重松圭一チーフプロデューサーは、「今、必要とされているのは大きな幸せじゃないと思う。目の前にある幸せすらかなわない人がいるなかで、映画で描かれる小さな幸せをいろんな人に届けていきたい」と東日本大震災の被災者へ語りかけた。イ・ヨングァン審査委員長は、「満場一致で決まった。作品性が素晴らしいし、モチーフも良かった」と絶賛。そして、「日本の皆さんの気持ちを韓国へ持ち帰り、皆に伝えていきたいと思います」と総括した。
昨年は9日間で観客動員約38万人を記録し、今年は40万人を目標としていた。今年は10日間と日程が1日追加されたものの、震災の影響もあり海外からの来場者が大きく減少したこともあり動員約31万人にとどまった。1日あたりの最高は26日で、AKB48がトークショーとライブを行ったビーチステージ周辺のみの動員が約2万人だった。また、募金総額は971万8485円(午後3時現在)。また、グランプリ2作品ほか、受賞賞金合計647万円も全額寄付された。募金活動には阿部寛、トニー・ホークス、間寛平、浜田雅功、板尾創路、東野幸治、木村祐一ら約550人が参加した。
同映画祭の大崎洋実行委員長は、「第3回はずっと北風が吹いていた。願わくば北風に乗って、東北へ私たちの願いが届けられればと思っています。人と人のつながり、人と自然のつながりがいつまでも続きますように。そして、希望の笑い声、歌声がいつまでもありますように」と締め括った。また、笑いにこだわった短編映像に特化したWorld Wide LaughグランプリはTBS「あらびき団」の「BALLOON MAN the CHALLENGE」、JIMOT CM COMPETITIONグランプリは沖縄県の鈴木雅子さんが栄冠に輝いた。
第4回沖縄国際映画祭は、2012年3月24~31日に開催することも発表された。
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