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常盤貴子、岡本太郎の半生描く「TAROの塔」完成に「何だ、これは」

2011年2月17日 17:18

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完成した映像を見た常盤貴子「何だ、これは」
完成した映像を見た常盤貴子「何だ、これは」

[映画.com ニュース] 岡本太郎生誕100年を記念し、制作されたテレビドラマ「TAROの塔」の完成報告会見が2月17日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、太郎役で主演する松尾スズキをはじめ、常盤貴子(岡本敏子役)、田辺誠一岡本一平役)、寺島しのぶ岡本かの子役)が出席した。

戦後日本を代表する芸術家・岡本太郎の半生を初めて映像化。芸術一家に育ち、パリ留学や帰国後の活躍を経て、1970年に日本万博博覧会で一大傑作「太陽の塔」を完成させるまでを軸に、太郎と家族の型破りな家族模様を描く。

松尾は、「もともとキテレツというイメージが強かったが、それが周囲との距離の取り方だったのかもしれない。そういう意味ではとても孤独な人だったのでは」。演じる上で、太郎のパブリックイメージと脚本から感じ取った太郎像のギャップをいかに埋めるかが課題だったといい、「あるとき、岡本さんの“対極主義”という言葉を知って、じゃあ、両者をぶつけ合うことでエネルギーを発散させようと。『芸術は爆発だ』のCMもめっちゃ鏡の前でマネしました(笑)」と述懐した。

太郎の養女・敏子を演じた常盤は、「第1話の最後で、私が『何だ、これは』って絶句するんですが、私自身もこのドラマを見終わってそう思ってしまって(笑)。今も混乱しているし、消化するまで時間がかかりそうです。ある意味、事件のようなドラマになっていると思います」。撮影現場には、岡本が制作した本物のオブジェが持ち込まれたそうで「警備員がずらっと並んでいて、まぁ物々しい雰囲気でしたね。でも本物に囲まれることでエネルギーをもらいました」と振り返った。

田辺と寺島は、幼少期から青年期の太郎の両親を演じ「失礼のないよう、人物像や当時のことを想像しながら演じた」(田辺)、「かの子さんをそのまんま演じるのは無理だし、リスペクトしつつ、自分なりの“かの子像”を作ったつもり」(寺島)。寺島が自分の顔に赤い塗料を塗りたくるシーンは、アドリブだといい「予想以上にアーティスティックな出来上がりで、自画自賛しちゃいました」と芸術家の母として本領を発揮した。

「TAROの塔」は2月26日からNHK総合で毎週土曜午後9時放送(全4回)。

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