マイケル・ムーア監督「華氏911」の利益をめぐりワインスタイン兄弟を訴える
2011年2月9日 12:36
「華氏911」は、ジョージ・W・ブッシュ前大統領の対テロ対策を辛らつに批判した作品で、2004年の公開当時にはセンセーションを巻き起こし、世界で2億2200万ドルを超えるヒットを記録している。ムーア監督は、同作の配給を手がけるために設立されたフェローシップ・アドベンチャー・グループが不正会計を行ったとして、ロサンゼルス高等裁判所に270万ドルの損害賠償請求を申し立てた。
訴状によれば、同グループを立ち上げたハーベイ・ワインスタインとボブ・ワインスタインの2人は、経費を水増しするなどの不正会計を行うことで利益を圧縮し、ムーア監督に対するロイヤリティの支払い額を目減りさせたという。これに対し、ワインスタイン側の弁護士は、メディアの注目を集めるための言いがかりであり、アカデミー賞最有力候補と言われる「英国王のスピーチ」に対するネガティブキャンペーンの一環だと断じている(同作の全米配給がワインスタイン・カンパニー)。
これに対し、ムーア監督側の弁護士は、アカデミー賞候補作品を1本も抱えていないムーア監督にとって、「英国王のスピーチ」の足を引っ張ったところでメリットは何もないと反論。実際は、半年前からワインスタイン側と交渉してきた経緯を明らかにしている。
「華氏911」はもともとワインスタイン兄弟が率いるミラマックスの配給作品だったが、親会社のウォルト・ディズニーが公開に反対したため、ワインスタイン兄弟がフェローシップ・アドベンチャー・グループを立ち上げた経緯がある。2人は05年にミラマックスを退社し、独立系映画会社ワインスタイン・カンパニーを設立している。
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