板尾創路、監督第2弾「月光の仮面」で浅野&石原と初共演
2011年2月7日 06:00
[映画.com ニュース] 板尾創路の監督第2作「月光の仮面」の製作が、配給の角川書店から発表された。監督デビュー作「板尾創路の脱獄王」に続き、脚本(増本庄一郎との共同名義)・主演を兼ね1人3役を担う板尾は、浅野忠信、石原さとみと初共演を果たす。
「板尾創路の脱獄王」で第29回藤本賞・新人賞、日本映画批評家大賞・新人監督賞に輝いた板尾が、今作の着想を得たのは、昨年5月だったという。「あるシーンがふっと思い浮かんだんです。これをメインの山場にもってくれば、今までに見たことのない映像になるだろうと思いました」と振り返る。
物語の舞台は、敗戦の痛手が癒えぬ昭和22年。戦死したと伝えられた落語界のホープ・森乃家うさぎが、顔を包帯で包み、一切の記憶をなくした状態で帰郷する。記憶を取り戻す兆候がないまま、うつろな口調で得意としていた落語「粗忽長屋」をつぶやくばかり。その思いを察し、かつての師匠・森乃家天落はうさぎを高座へ上げるが、観客を爆笑の渦に巻き込んでいたころの姿はなかった。
板尾にとって、時代設定には強いこだわりがあった。「現代の話より過去、未来を映像化するほうが数倍面白い。これは前作で確信したこと。なので、絶対に時代ものにしたかった」。そして、脚本の次に重要だと公言するキャスティングについて「浅野忠信さん、石原さとみさんは、もうイメージ通りです。期待以上に役にはまっているし、2人のキャスティングについては僕の希望でした」と絶賛する。
浅野は、記憶をなくしたまま高座にあがり続けるうさぎの前に現れる戦友・岡本を演じる。板尾監督の演出を、「皆の考えている100倍も1000倍もイメージを膨らませているように思います。“こんなものではない”と飢えているかのような目つきが緊張感を与えてくれます」と最敬礼。噺家一門の娘・やよいに扮した石原は当初、“監督が主演”に戸惑ったというが「迷いのない信頼のおける監督でした」ときずなを深めた様子だ。
1月31日に約3週間にわたる撮影を終えたが、板尾監督は終盤にも「台本で全てが決定ではないし、その場の雰囲気で進めるうちに非常に良い映像が撮れています。どんどん良くなっています」と語るなど、創作意欲はとどまるところを知らない。個性あふれる3人が絡むことで、どのような相乗効果をもたらすのかに大きな注目が集まる。
「月光の仮面」は、2011年に全国で公開。
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