企画AV女優に迫る問題作「名前のない女たち」の見どころとは?
2011年2月4日 11:14

[映画.com ニュース] 同名ノンフィクションを原作に、名前が紹介されることもなく使い捨てられていく“企画AV女優”たちの赤裸々(せきらら)な性と生を描いた「名前のない女たち」。昨年9月に公開され注目を集めた同作が、2月4日にDVD化される。日常に潜む狂気とエロスをハードに描くことでカルト的人気を誇る“ピンク四天王”のひとり、同作でメガホンをとった佐藤寿保監督に見どころを聞いた。
「主役2人(安井紀絵と佐久間麻由)の、こちらが想像していた以上の体当たりの演技を見てほしい。心身ともに裸になってくれた、ぶつかってきてくれた姿ですね」
渋谷でスカウトされたことをきっかけに、コスプレAV女優ルルとしてAV界入りした地味なOL純子が、元ヤンキーの先輩女優・綾乃との交流を通して、やがて本当の自分を発見していく姿を描く物語。ふたりを取り巻く人物には、新井浩文、渡辺真起子、鳥肌実、河合龍之介ら個性派が顔をそろえるが、純子を演じた安井は本作のオーディションで選ばれたまったくの新人女優だった。佐藤監督は、「こちらが予想しないリアクションを見せてくるんです。撮影の1日目よりも2日目、2日目よりも3日目って、どんどんよくなってくる」と絶賛する。撮影現場で日々成長していく姿が、AV界で輝きを増していくルルとまさにシンクロし、それが作品に独特のライブ感を与えている。
「もともと街のなかで役者を動かすのが好きなんだけど、役者に力がないと街に埋もれちゃうんですね。この物語の純子も最初は埋もれてる。それがルルになることでどんどんきわ立っていくんです」
これまで“新宿”にこだわってきた佐藤監督が、「自作の舞台にはそぐわない」と思っていた“渋谷”を舞台にしている点でも注目の本作。機動力あふれるデジタル一眼カメラの動画機能を駆使し、美しく印象的に切り取られた渋谷の風景も見逃せない。
「今の世の中ってつまらないじゃないですか。そんななかでも押しつぶされない“女の強さ”というかね、“どっこい生きてるぜ”っていう姿を描き出すことで、自分でも光明を見たかったんです」
AVという非日常的な世界を描きながらも、現代に生きる誰もが抱える問題を浮き彫りにする「名前のない女たち」は、本日発売だ。
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