“新世代スター”イーサン・ルアン「見たことのない台湾映画」で大飛躍
2010年12月17日 18:30

[映画.com ニュース] 台湾では2010年最大のヒットを記録し、第83回アカデミー賞外国語映画賞の台湾代表作品に選ばれた話題作「モンガに散る」(ニウ・チェンザー監督)が、12月18日に公開となる。同作で台湾のアカデミー賞にあたる台湾金馬奨の主演男優賞を受賞し、新世代を代表するスターとなったイーサン・ルアンは、ニウ監督とともに「これまでに見たことのない台湾映画」を目指して撮影に臨んだという。
「以前から、ニウ監督と僕はもっとエンタテインメントな台湾映画があってもいいじゃないかと話し合っていました。これまでの台湾映画というと、ニウ監督の師匠であるホウ・シャオシェン監督の作品に代表されるようなメッセージ性の強いアート系の小品が多かった。でも、まずは観客に劇場へ足を運んでもらわないと伝えたいメッセージがあっても伝えられないですから」
同作は1980年代の台北西部の歓楽街・モンガを舞台に、裏社会へと足を踏み入れた若者たちの友情と運命を描いた青春アクションドラマ。ルアンは、不良高校生から極道となり、成り上がっていく3人の主人公のひとり、モンクを演じている。
「長年製作を夢見てきた作品への参加だったので、モンクを演じるための準備は入念にやりました。クランクインするまでの3カ月間、脚本の暗記はもちろん、武術の訓練、演技のレッスンのほかにフィールドワークもやりましたね。実際に街の全体の雰囲気をつかむため、みんなでモンガの小路をくまなく歩き回ったんです。あとから考えるとフィールドワークで得たことが演技をする上でとても役に立ちました」
最も大変だったと振り返るのがアクションシーンの撮影。抗争シーンが多くあるため、韓国から呼び寄せた「オールド・ボーイ」などのアクション演出家ヤン・キムヨムに徹底的にしごかれた。
「高校時代は人並みにケンカをしていたので、演技もそれなりに出来ると思っていたんですが、自分が思いつきでデタラメに殴っているのと、ヤン先生に教わって殴るのとでは客観的に見た印象が全く違う。訓練はとてもつらく大変でしたが、いまではとても感謝しています。これまでの台湾映画のアクションは動きを見せることばかりに気をつけていて、感情が入っていませんでしたが、この映画では、拳に感情が込もっていることがよく分かると思いますよ」
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