若手女優2人が貧血寸前で挑んだ「臍帯」
2010年10月29日 19:19

[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門に出品された「臍帯」の公式上映が10月29日、東京・六本木ヒルズで行われ、橋本直樹監督、キャストの於保佐代子、柳生みゆ、滝沢涼子が舞台挨拶に出席した。
同作は、出産後に捨てられ養護施設で育ったミカが、自分を捨てた母親・直子が優しい夫と高校生の娘・綾乃と幸せに暮らしていることを知り、数日間にわたり監視を続けた後にある決心をするというストーリー。劇場鑑賞のみを想定して製作され、映像は可能な限り暗く、セリフも音楽も皆無に近い状況音だけで構成されている。
主人公・ミカを演じた於保は、精神的にも肉体的にも追い詰められた難役を振り返り、「極力、ミカと同じ状況に身をおいて撮影に挑みました。貧血気味になって意識が朦朧(もうろう)とし、倒れそうになることもありましたが、スタッフの方の支えもあって、ギリギリのところで踏ん張ることができました」と充実した笑顔。綾乃役の柳生は、「思い出したくないくらいです。いつ逃げようかと思っていました(笑)。撮影期間中はほとんど食べずにいたのですが、監督に内緒でメイクさんがこっそりアメをくれたので、それで飢えをしのいでいました」と苦労を明かした。
母親役の滝沢は、「私は撮影の後半から加わったのですが、2人(於保と柳生)が10代の女の子とは思えないぐらいにげっそりしていたので、監督は一体何をしたんだろうとびっくりしました。若い2人がとても頑張って壮絶なシーンに挑戦しているので、ぜひ見てあげてください」と若手女優をいたわった。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映