故今村昌平監督の念願成就 日本初の映画大学が誕生
2010年10月29日 18:53
[映画.com ニュース] 故今村昌平監督が1975年に開校し、数多くの映画監督を世におくりだした専門学校の日本映画学校が10月29日、高木義明文部科学大臣から大学設置の認可を受け、2011年4月から日本映画大学としてスタートすることになった。
神奈川・横浜に横浜放送映画専門学院として開校した日本映画学校は、86年に川崎への移転を機に現名称に改めた。これまでに「十三人の刺客」の三池崇史監督、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、「悪人」の李相日監督らを輩出。今村監督は、90年に著した日本映画大学趣意書に「映画を学ぶことは最も深く人間について考えることになる筈である」と記しており、今回の大学化は長年の夢がついに実現することになる。
日本映画大学は、現在の新百合ヶ丘キャンパスに加え、川崎・麻生区に白山キャンパスを建設中。同キャンパスには、今村昌平記念スタジオも設置されるという。12月1日から推薦入試の出願受け付けを開始し、その後、一般入試が行われる。定員は140人で、学長には映画評論家の佐藤忠男氏が就任する。