カン・ドンウォン、20代を振り返り「やっとスタートラインに立てた」
2010年10月29日 11:52

[映画.com ニュース] 韓国で550万人を動員する大ヒットを記録した「義兄弟 SECRET REUNION」(チャン・フン監督)で、名優ソン・ガンホとダブル主演を張った若手人気俳優カン・ドンウォンに話を聞いた。
作戦失敗の責任を問われてクビになった韓国の国家情報員イ・ハンギュ(ソン)と、祖国から裏切り者扱いされ逃亡生活を続けてきた北朝鮮工作員のソン・ジウォン(カン)が、互いの正体を知りながらも行動をともにし、絆(きずな)を深めていくドラマ。韓国映画界はこれまでも、「JSA」「シュリ」をはじめ、南北分断の現実から生まれた名作を数多く送り出してきた。同作もまた、南北分断の現実が下敷きになっているが、カンはあくまで娯楽作として楽しんでほしいと訴える。
「この映画に政治的な意図はありません。2人の男がたまたま南北に分かれていただけ。その2人が友情を築き上げていくストーリーを楽しんでもらえれば。ただでさえ現実って頭が痛いことが多いですから(笑)。映画でもまた頭の痛い現実を見せられるのも嫌だし、僕もそうしたものを演じるのもあまり好きではないんです」
韓国を代表する演技派ソンとは初共演。しかし、「2人の火花が散る映画だから、いくら大先輩とはいえあまり低姿勢で臨んでは、そうした雰囲気が画面に出てしまうと思いました。なので、最初は一度張り合ってみましょうというくらいの姿勢で現場に臨みました」と振り返る。「でも、それは若気の至りだったと思っています(笑)。演技の呼吸も素晴らしく、編集まで考えて演じている姿勢に学ぶところがたくさんありました。あとはそれらを自分なりに消化していきたいと思っています」
兵役義務を果たすため、今後は芸能活動はしばらく休止の予定。来年1月には30歳を迎えるが、20代を振り返って「10数ラウンドある試合のうち、やっと第1ラウンドが終わったかなという感じ。ようやくスタートラインに立てた気がしています」と話す。「『義兄弟』の撮影を終えて、自分のやりたいことも見つかりました。30代は第2ラウンド。一生懸命頑張って、常に次の作品が楽しみな俳優でありたいと思います」と決意を新たにした。
「義兄弟 SECRET REUNION」は10月30日から全国で公開。
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