気鋭の深田晃司監督、新作「歓待」タイトルは「輪転」だった!?
2010年10月24日 22:07

[映画.com ニュース] 深田晃司監督の新作「歓待」が10月24日、開催中の第23回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で公式上映され、深田監督をはじめ杉野希妃、山内健司、古館寛治、ブライアリー・ロングが会見に臨んだ。
同作は、劇団青年の演出部に所属しながら「ざくろ屋敷」「東京人間喜劇」といった長編映画を手がける気鋭の若手、深田監督の意欲作。下町の印刷所を営む小林幹夫のもとに加川という男が訪ねてきたことで、にわかに崩れていく人間模様を描いている。
舞台は墨田区の印刷所で、実在の空間を借りて8日間という短期間で撮影したという。印刷所をテーマに選んだ理由について、深田監督は「昔から印刷に使う輪転機が好きで、いつか輪転機(を使った映画)を撮りたいと思っていました。この映画のタイトルは『歓待』ですが、脚本の段階では『輪転』だったんです(笑)」と暴露。それでも、「成瀬巳喜男監督の『流れる』で描かれているような日本家屋を、この映画でも映し出したかった。主人公の幹夫という名前も監督の名前からとりました」と思いの丈を語った。
幹夫の妻・夏希を演じた杉野は、初となるプロデューサー業も兼ね「自信を持って世界に発信できる映画になっていると思います。タイトなスケジュールだったけれど本当に理想的な現場で、人として学ぶことが多かった」とキャスト、スタッフをねぎらった。
また、会見後は、オノ・エリコ(子役)と兵藤公美が加わり、総勢7人がずらり。深田監督は、「たくさん上映作品のあるなかでこの映画を選んでくれてうれしい。撮影日数も少なく、規模も小さい作品ですが、楽しんでほしい」と感無量の面持ちだった。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【観てない人マジもったいない!!】まだ間に合う!この連休に映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

Dear Stranger ディア・ストレンジャー
【4歳の息子が誘拐された。しかし誘拐犯が死体で見つかった】衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で観たい映画No.1】なにこれ!!? 全員主役級キャストがクセ“マシマシ”異常者に
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント