中川翔子、筒井康隆原作「七瀬ふたたび」短編で監督デビュー
2010年9月24日 08:06

[映画.com ニュース] タレントの中川翔子が、筒井康隆原作の映画「七瀬ふたたび」(小中和哉監督)の前日談となる短編映画「七瀬ふたたび プロローグ」で初メガホンをとったことが分かった。
原作は、人の心を読む能力をもった少女・火田七瀬の活躍を描く3部作の第2作。過去4度ドラマ化されており、今回が初の映画化。中川が監督した短編では、七瀬が人の心を読む能力を持ったがゆえに、幼いころからから抱えているトラウマや、その運命とともに美しい大人の女性へと成長していく過程を描いていく。七瀬役は本編と同じく女優の芦名星。原作小説の最初の映像化作品でもある1979年NHK少年ドラマシリーズで七瀬役を演じた多岐川裕美が、七瀬の母親役として出演し、新旧七瀬の競演が実現する。
中川がかねて原作者・筒井の大ファンと公言していたことから、白羽の矢が立った。特に七瀬が登場する3部作を読み込んでおり、筒井の承諾も得られたことで、中川の監督デビューが実現した。
オファーを受けて「脳みそが破裂しちゃいそうなくらいびっくりしちゃいました」という。しかし、撮影時にはシーンをイメージした漫画やイラストを自ら描き、現場に持参するなど意欲満々。撮影は今月4日に行われ、中川は「私が『よーいスタート』『カット』という声に合わせて演技が始まるというのは……もう、震えちゃいましたね」と述懐。「筒井先生の本も、まだ手に入らないモノがたくさんあるので、すべて制覇したいです。もっともっとどん欲に、いろんなことを吸収して熟知していきたい! また機会があったらやらせていただきたいですね」と意気込んだ。
同短編は10月2日から公開の「七瀬ふたたび」本編前に上映される。
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