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安藤和津、生き別れの兄を思い涙

2010年9月17日 20:34

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母娘で家族への思いを語る
母娘で家族への思いを語る

[映画.com ニュース] ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子ロドリゴ・ガルシア監督の最新作「愛する人」が9月17日、東京・新宿バルト9で開催中の「第7回ラテンビート映画祭」でプレミア上映。エッセイストの安藤和津と映画監督の安藤モモ子の母娘がトークショーに出席した。

同作は、若くして産んだ娘を手放してしまった過去にとらわれる中年女性カレン(アネット・ベニング)と、母の愛を知らずに育った孤独な女性エリザベス(ナオミ・ワッツ)が、空白の37年間を乗り越えていく姿を描く。

和津は「ものすごく深くて、愛について考えさせられた。監督が男性だと知ってびっくり」と感心。また、「私の母も兄を産んですぐに取られちゃったので会うことができず、ずっと兄のこと気にしながら生きていた」と感極まって涙をうかべた。モモ子も「素晴らしくて、感動してしまった。衝撃的な(ガルシア監督の)集大成。今日見られるみなさんは本当にラッキー!」と太鼓判を押した。

父は俳優の奥田瑛二、妹は女優の安藤サクラという芸能一家で育ったモモ子は「必要とされたいと思う気持ちは、人が生きていく上での重要なモチベーション。だから母親になるということは一生誰かに必要とされるという、人としての究極の幸せだと思う」と持論を展開。和津も「母を10年介護してヨレヨレになったけど、母をおくるときは『ありがとう』という気持ちでいっぱいだった。モモ子もサクラも、私のところに来てくれてありがとう」と感慨深げに語った。

愛する人」は、2011年の正月2弾映画として全国公開される。


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