西島秀俊&常盤貴子、巨匠A・ナデリ監督作「CUT」で初共演
2010年9月3日 06:00

[映画.com ニュース] 西島秀俊と常盤貴子が、イラン出身の世界的巨匠アミール・ナデリ監督の新作「CUT(原題)」で初共演を果たすことが分かった。同作は、西島が2005年の東京フィルメックスで審査員を務めたナデリ監督と出会ったことから始動。常盤は、今回の撮影のため13年ぶりにショートヘアにしてクランクインに臨んでいる。
西島の主演は、「真木栗ノ穴」「東南角部屋二階の女」(ともに2008)以来約3年ぶり。ナデリ監督とは映画をつくる約束していたそうで、「実現してとてもうれしいです。ナデリ監督の圧倒的な映像と音のなかに、あのエネルギーそのものに巻き込まれていくことがとても楽しみ」と意欲的だ。売れない映画監督の秀二役で、いつも映画製作資金を貸してくれていた兄が、自分の借金のトラブルで死んだために自らを責め、兄が死んだ場所で殴られ屋を始めるという破天荒な難役に挑む。
常盤は、暴力団事務所内で組員相手に仕事をする陽子を演じる。夜の世界で生きながら秀二を支える役どころだが、脚本を読んだ当初はあまりにも「?」が多かったという。会ってみると、「日本の最近の映画はコマーシャル的な作品が多くて、これはそろそろ誰かがどうにかしなくてはいけないと思い、自分が立ち上がったとおっしゃられていたので、思わず『面白い!』と参加してしまいました」と出演経緯を説明した。

同作を西島のために書いた(脚本は青山真治、田澤裕一との共同執筆)と話すナデリ監督は、「西島さんは優れた役者であり、毎日のように新しい才能をみせ私を驚かせます。この映画は西島秀俊その人であり、西島秀俊はこの作品と秀二そのものです」と全幅の信頼を寄せる。常盤についても、「映画の仕事を大切にし、よく人の話を聞き、鋭いまなざしをもっています。彼女がこの作品に新たな命を吹き込んでくれるでしょう」とコメントを寄せた。
また、有名な女優になった秀二の元恋人役には芦名星、常盤扮する陽子とともに殴り屋稼業を始める秀二の手助けをする暴力団組員を笹野高史、組長役を菅田俊が演じる。プロデューサーは、日本、アメリカ、フランス、トルコ、韓国、イランと前代未聞の多国籍チーム。さらに出資参加国は、イギリス、カナダなども加わり11カ国におよび、在日仏大使館からは製作前から協力の申し出があるなど異例の布陣での船出となった。
「CUT(原題)」は、2011年に全国で公開予定。
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