ブサカワ犬「わさお」銀幕デビュー 薬師丸ひろ子と共演
2010年9月1日 05:35

[映画.com ニュース] 全国区の人気を誇る“ブサカワ”犬のわさおが、主演俳優として銀幕デビューを果たすことがわかった。その名も「わさお」で、薬師丸ひろ子が飼い主に扮し、今まで語られることのなかったせつなくも心温まる物語を、わさお自らが演じる。
青森・鯵ヶ沢で暮らすわさおは、秋田犬には珍しい、ライオンのようなフサフサの白い体毛をまとった3歳のオス犬。あるブログに登場すると、あっという間に全国に知れわたり、公式ブログの平均PVは連日1万以上に。その後も「anan」から「DIME」まで30誌以上の雑誌、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞といった全国紙までもが特集を組んだ。
映画では、わさおが現在のように人気犬として愛されるようになるまでに何があったのかに迫る。現在の飼い主・菊谷節子さんの元で生まれ育ったわけではなく、港をさまよって保健所に連れて行かれそうになったことがあるなど、ひと握りの人しか知らない悲しい記憶を抽出。実話を忠実になぞって再現するのではなく、伝えたいテーマを押さえたうえで「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の錦織良成監督が、ときにドラマティックに演出しオール鯵ヶ沢ロケで映画化する。

わさおとともに主演する薬師丸は、犬を題材にした映画への出演は初めて。私生活で10歳になる柴犬を飼っているほどの犬好きだけに、「(犬を使って物語をつくろうとして)タレント犬が苦労しているのをそばで見るのは辛いと思っていました。でも今回は、わさお自身が強いキャラクターをもった、ふつうに青森で飼われている犬。彼のありのままの姿が人間模様とうまく共存した映画になればいいなと思っています」と意気込んでいる。
薬師丸とわさおの対面はまだ実現していないが、写真集やVTRを見たそうで「とてもブサカワ犬だったのでびっくりしました(笑)」と面食らった様子だ。それでも、「ただのかわいい犬ではなく、表情だけで、個性のある性格が見る側に伝わってくれればよいと思います。芝居していないことを許される、すごい存在感をもった犬ですよね」とクランクインを心待ちにしている。
錦織監督は、わさおと初めて会ったときのことを「その存在感と賢さに圧倒された。プライドが高く、ちょっとやそっとのことでは動じない。撮影現場で一体どんな化学反応が起こるのだろうかと、私自身も今からわくわくしている」と“主演俳優”を絶賛。飼い主の菊谷さんは、「夢のようなお話で驚いています。未熟な子ですが、弱いものには優しく、強く思いやりの心をもっています。ブサイクなわさおですが、ひとりひとりの心に残るように精一杯頑張らせていただきます」とコメントを寄せた。
「わさお」は、2011年3月から全国で公開。
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