世界最高齢オリベイラ監督、100歳の誕生日に撮影した新作公開へ
2010年8月23日 18:33

[映画.com ニュース] 現役世界最高齢の映画監督として知られる、ポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリベイラの新作「ブロンド少女は過激に美しく」が日本公開される。
原作は、19世紀ポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスの短編小説。リスボンから南に向かう列車のなかで、青年マカリオは誰にも話せない自らの恋物語を、偶然隣り合わせた夫人に語って聞かせる。それは、マカリオがひと目で恋に落ちたブロンドの少女ルイザとの奇妙で衝撃的な体験だった……。
1908年12月11日生まれのオリベイラ監督は、同作撮影中に100歳の誕生日を迎えた。その記念すべき一作を、「過激なエレガンス!」(仏ル・モンド)、「宝石」(米ニューヨーク・タイムズ)、「過激なまでに魅力的」(英タイム・アウト)など各国のメディア、批評家が絶賛している。
31年、23歳の時に「ドウロ河」で監督デビューを果たしてから、実に70年近くも現役を続行。特に70歳を過ぎた80年代からは、ほぼ毎年1本のペースで新作を発表している。07年にミケランジェロ・アントニオーニさん(没年94歳)、イングマール・ベルイマンさん(同89歳)、08年に市川崑さん(同92歳)ら高齢の巨匠が相次いで死去。そんななか、100歳の壁を超えたオリベイラ監督の創作意欲はいまだ衰えず、今年101歳で発表した最新作「アンジェリカ」は、5月のカンヌ国際映画祭に出品。2011年日本公開が予定されている。
著名な高齢の監督といえば、80歳のクリント・イーストウッド、74歳のウッディ・アレンらも毎年のように新作を発表。日本でも、オリベイラに次いで世界で2番目に高齢といわれる新藤兼人監督が、現在98歳にして新作「一枚のハガキ」を製作中。今年で78歳になる佐藤純彌監督も、「桜田門外ノ変」(10月16日公開)で巨大オープンセットを用いた大作を撮り上げるなど、元気な姿を見せている。
「ブロンド少女は過激に美しく」は9月、東京・日比谷のTOHOシネマズシャンテほかにて公開。ジャン=リュック・ゴダール監督の短編「シャルロットとジュール」が同時上映。
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