原作者・冲方丁もうなる「マルドゥック・スクランブル」の完成度
2010年8月11日 18:17

[映画.com ニュース] 今年の第7回本屋大賞を受賞した作家・冲方丁(「天地明察」)が原作・脚本を務めるアニメーション映画「マルドゥック・スクランブル 圧縮 」の製作発表会が8月11日、都内で行われ、冲方と声優の林原めぐみ、磯部勉、工藤進監督、音楽を担当するConischが出席した。
同作は、冲方が2003年に発表し第24回日本SF大賞を受賞した同名小説の映画化。裏社会の策略により命を落としかけた少女娼婦バロットが、人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル09(オー・ナイン)法」により救出され、与えられた特殊な力と相棒の言葉を解するネズミ型万能兵器ウフコックらとともに事件に立ち向かう姿を描くハードボイルドアクション。
今年3月に発表されたバロット役の林原に加え、ウフコック役に俳優の八嶋智人、バロットを追い詰める宿敵ボイルド役に磯部ら、主要キャスト情報も解禁。その布陣に、工藤監督は「皆さん主役を張れる人ばかりなので、本当にいいんですか? という感じ」。冲方は、「原作を執筆しているときのテンションは非日常的なもの。その通りのイメージを出すとおかしくなってしまうので、そこは冷静になって話し合いながら選んだ」と説明した。すでにアフレコは終了しており、久々に新しいキャラクターを演じた林原は「第一声を発した瞬間にバロットに身をゆだねた。脚本と監督とスタッフさんが作り上げた絵に添いつつ演じた」と振り返った。
映画も原作通りの3部作となり、第1部「圧縮」は11月6日に公開初日が決まった。主題歌は故本田美奈子.さんの「アメイジング・グレイス」になったことも発表。冲方は「(公開初日の)11月6日は本田さんの命日でもあり、運命的なものを感じる」と感慨深げ。第1部は、工藤監督いわく「ほぼ99%完成している」そうで、冲方は「アニメなのにここまでやったのかとか言うことがありますけど、アニメだからここまでできるんだなと思った。スタッフひとりひとりのエネルギーの高さを実感して、小説の現場に戻る時、アニメーションの現場の人たちに負けたくないという思いになる」とうなった。
第2部「燃焼」は2011年秋、第3部「排気」は2012年にそれぞれ公開予定。
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